約 2,592,886 件
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/8978.html
132オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/05/05(水) 00 16 39.60ID V1I4teWx0 AM 07:25 アクシズ:後部ユニット内部 誰もいないアクシズでアムロとヨナ、二人だけの殴り合いは続いていた。 いや、正確に言うならば、ヨナのナラティブガンダムが、νガンダムに一方的に殴られ続けていた。 学生時代は『白い悪魔』と呼ばれ、他校の不良からも恐れられていたアムロ。 今だ衰えを見せないその力の前に、ヨナは手も足も出ない。 ヨナ「はあ、はあ、はあ……!」 アムロ「……まだ、やるか?」 ヨナ「当然だ!」 アムロ「そうかい」 猛打を耐え、足元をふらつかせながらみファイティングポーズを取ったナラティブガンダム。 だがνガンダムは間髪与えず、ガードをかいくぐってパンチを繰り出す。 顔面に強烈なストレートを叩きこまれ、ナラティブはまたしても無様に地面に這いつくばった。 しかし、それでも。 ヨナ「はあ……あっ!」 アムロ「まだ立つのか……?」 これまでの一方的な戦いで、ナラティブはもはやボロボロだ。 何度も殴られ続けた結果、V字アンテナは片方が折れまがり、メインカメラも砕けている。 それでもまだ戦う意思を見せるヨナを見て、アムロは首を振った。 アムロ「もう力の差は十分わかっただろう? まだやる気か?」 ヨナ「当然だ! 約束の10分はまだ終わってない! 俺もナラティブも、まだやれる!」 アムロ「そうかい!」 νガンダムは一歩踏み込んで距離を詰めると、足を振り上げてナラティブガンダムの顔面を蹴り飛ばした。 プロレス技でいうところのビッグブーツだ。 強烈な蹴りを受けて、膝から崩れ落ちるナラティブ。 今度こそ決まった。アムロはそう思った。だがしかし ヨナ「ま、まだだ……まだ、終わっちゃいないぞ!」 アムロ「驚いたな。いつも大人しくてロクにケンカもしてこなかったヨナが。どうしてそこまでやる?」 ヨナ「理由があるからだ。理由があるから、俺はまだ、ここで終われない!」 アムロ「理由?」 ヨナ「知っているか、アムロ兄さん。リタが家に来てから、彼女、一度もちゃんと眠ったことがないって」 そう言ってヨナは、荒い息のままじっと兄を睨みつけた。 ヨナ「今のリタは、フェネクスに魂だけが宿っている状態だ。だからもし眠ったら、もう二度と目覚めないじゃないかって…… 起きた時にはただのMSに戻っているんじゃないかって……そう言うんだよ」 アムロ「!!」 ヨナ「だから俺は……彼女が安心して眠るために、 もしリタがこの世界からいなくなる日が来ても、俺一人でちゃんとやれるってことを彼女に証明するために! 今ここで、あんたを倒す!!」 133オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/05/05(水) 00 17 03.07ID V1I4teWx0 雄叫びを上げながらがむしゃらに突撃するナラティブガンダム。 その気迫に一瞬たじろぎながらも、アムロは冷静に左フックで迎撃した。 強烈なパンチがナラティブの顔面に再び突き刺さるが…… アムロ「なにっ!?」 ヨナ「倒れて……たまるか!!」 そのパンチを、ナラティブは額のV字アンテナ部で受け止めていた。 そしてしっかりと両足で踏ん張り、じりじりとνガンダムへ歩み寄ると…… その顎に、強烈なアッパーカットを叩きこんだ! アムロ「なんだと!?」 この戦いが始まってから初、いや、人生初めてのヨナからアムロへのクリーンヒット。 その衝撃に、νガンダムは受け身も取れずに背中から地面に叩きつけられる。 アムロ「ぐはっ!」 ヨナ「殴った……! 俺が、アムロ兄さんを、初めて……!」 アムロ「どういうことだ……? ヨナのヤツ、ここに来て急に動きがよくなっている?」 そこでアムロは気づいた。 ナラティブガンダムの全身に装着されたサイコフレームが、 先ほどまでの赤から緑色へと輝きを変えていることに。 アムロ「これは……ユニコーンガンダムと同じ? ヨナの想いを受けて、サイコフレームがオーバーロードしているのか!?」 ヨナ「俺の想いだけじゃない!!」 この機を逃すまいとナラティブガンダムはνガンダムに詰め寄り、首元を掴んで立たせた。 ヨナ「ここに来るまで、アル姉さんやキラにキオが俺の背中を押してくれた!」 そしてこれまでのお返しとばかりに、νガンダムの顔面を、殴る! 殴る! 殴る! ヨナ「他の兄弟たちだってそうだ! この事件が始まってから、兄さんがシャアさんと逆シャアごっこで遊んでいる間も、 みんな自分にできることを精一杯やったきた! その姿は、偽物のニュータイプの俺にも力をくれる! だから俺は、ここであんたに勝って、胸を張ってみんなのところへ帰るんだ!!」 アムロ「調子に……乗るな!!」 パンチの一瞬のスキを突き、νガンダムは巴投げでナラティブガンダムを投げ飛ばした。 そして今度はナラティブガンダムに馬乗りになり、容赦なく拳を振り下ろす。 134オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/05/05(水) 00 17 47.20ID V1I4teWx0 アムロ「何が兄弟の想いだ! 勝手に家を飛び出していった人間が、代弁者ヅラするな!」 ヨナ「勝手に家を飛び出したって……高校のころ、寮に行ったことを言ってるのか?」 アムロ「次男の癖に弟たちが小さくて一番手がかかるころにいなくなって……俺がどれだけ苦労したと思ってるんだ!」 ヨナ「ッ……! ふざけるなよ!」 ナラティブガンダムはνガンダムの顔を掴むと、力づくで馬乗りをひっくり返した。 そして今度は自分がνガンダムに乗っかり、顔面にパンチを浴びせる。 ヨナ「相談した時、『お前が決めたのなら応援する』って言ったのはアンタだろ!? 今になって恨み言をいうんなら、カッコなんて付けるな!!」 アムロ「うるさい! お前こそ、あの頃俺がどれだけ孤独だったかわかるのか!?」 ヨナ「孤独だって!?」 アムロ「ニュータイプに覚醒したはいいけど誰も俺の感覚をわかってくれない。 幼なじみだったフラウ・ボウや同級生のハヤトにも距離を取られる! カミーユやシーブックがニュータイプに覚醒するまで、僕は家の中でも一人だったんだ!」 ヨナ「そんな……そんなこと! 言ってくれなきゃわかるはずないだろ!」 アムロ「だからお前は偽物のニュータイプなんだよ!」 ヨナ「ニュータイプ、ニュータイプって鼻にかけるな! ニュータイプになるまでは根暗でキラ並みのひきこもりだったくせに!!」 アムロ「そういうお前は子供時代だけは輝かしかったもんな! リタちゃんの七光りのおかげで!」 とても成人男性同士とは思えない、程度の低い罵倒を繰り返しながら二人は戦い続けた。 アムロ「このキノコ頭! 公然わいせつカット!」 ヨナ「黙れモジャモジャ! 一年中ランニングに縞パン!」 時にアンテナを引っ張り合い、時にカメラに指を突っ込むなど、その様子はまるで子供のケンカだ。 そして、AM 07:29 アムロ「はあっはあっ……!」 ヨナ「はあはあ、はあ……!」 荒い息のまま、二人は睨み合った。 いつの間にか、ナラティブはもちろん、νガンダムも負けず劣らずボロボロになっている。 アムロ「思ったより、はあ、粘りやがって……!」 ヨナ「はあ、はあ、当たり前だ。言っただろ、俺はアンタを倒すって」 アムロ「だけど、もう終わりだ。次で決めてやる」 ヨナ「はあっ、はあっ、望む、ところだ!」 ふらつく足取りのまま、二機はゆっくりと互いに歩み寄った。 そして、拳を振り上げ―――― 135オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/05/05(水) 00 18 33.92ID V1I4teWx0 .,,ノト¬-、 r-、,ノ゙lr‐ー;;i. .,,ノ!~~";;;;;;;;;;;;;;;゙'-.... ィ _,,,,,,,,,,_ .;;ッ'''''゙゙ ̄;;;;;;;;;;;;;;;;; ̄''、 .|‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、;;;;;;;i┐;; !=、,,______.,,,,,,,,____ _,,..-―ー¬''''''''''''''''゙'!´ ` l、;;/;;゙<,,iェ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ .l.;;;;;__;;r// ゙|,,__/l..ェニ-―ー-..,,..-ぐッ‐'″ ___,,,____.._.. --ゞ |!......,.'、 'テ、,;;;;;;;;;;;;;;;ホ .゙'i;;!;;-i、;;゛; ;;.! ; ;√ . l l.゙;; ................._,,..-‐'''" ̄ ./ / . !;,|,,_. r「ッ ,,,_'lッ ! '<..i__'i,,゙'‐ │; l゙;;; ,...; ;|.;;;;.l;.l..-`-ニ..,,,,____________,,,|__.;;;;;;.l'''゙゙''''-、 , l"' ゙_./ ´ ゛ _./ ;;;;\ ′._|、;;;;;;;;; .;;;;;;;_,./ ''''" /´`'-、_...; |........,..-~゙゙゙゙´ \. ,r'"゙;;;;;;;;;;;;;; ; ゙''''´__,゙;;-...... v-'''゙゙| /;;;;;;;;;; ; ;;;;;;;;~゙゙´ ; i; .、 .!ヾ ; 、;;;;;;;;;;;;/ / ,ノ;| ; ;;;''- .....;、;; l,...;,F'''"゙゙゙''‐; ;;;;;;; .|;;;;;;;;;;/゛←νガンダム ,,,,./ ; ;.../ ; .! .;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!;;; /;;;;;;;;;;.-ー'´;;,i-;;;;; ";;;;;;;;;i′ ,..-'" , ゙'-、 ;ノ,.;;;;;;;;;;;.,,-'''];;;; ./;;;;;;;; ,.;;;;;;./;;;;;;;;;;;;; ; ; ...,,l. ! ,..-'" 、.l゙ `'ー、,,;;;;;;;;;;r'" l;;;;;;; ._,ノ'x.;;;;;;;;;...... ;;;;;;;,i~''、;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ../ ,, |_〉、 ,/゛ .!.! ; ;;`゙゙゙'|゙ .!;,i'"´ ゙l、.; ゙ヽ_,,.. /;;;;;;;/゛ .゙く;;;;;;;;;;;;; ._,,..-'".lノ゛ .ヽ. / ____;;ii_∥ .;;;;;;;;;;;,! .!|;;; ; ゙'y / ゛; / , l二フ'广゙l゛ l__/ / \ ヽ,,_ .‐゙´ ,|'┐ ゙ | .;;;;;;;;;./ `'一'''"゛ .!;;;;;;;;;;~゙'''''''"''"゛ ._./ .,-_,、 /-、 ゙ツー--'゙./ l ;;;;;;./ |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; '''゙,゙ンil'";..‐´ ./ \. ./ ;;/ l ;;;;;/ |;;;;;;;;;;;;;;;;; .'゙´ /;;;;;;;;;;;;;;;; ./ ヽ `'ー!、..-゛ l .;;;;/ ←ナラティブガンダム "  ̄'‐ .''" " " " 二機が放ったクロスカウンターは、彼らの頭部を同時に破壊した。 136オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/05/05(水) 00 19 15.08ID V1I4teWx0 ヨナ「これは……?」 アムロ「相討ち、だと?」 システムダウンしたコクピットで、二人は同時に呟いた。 ヨナ「俺が……引き分けたのか? あのアムロ兄さんと戦って?」 ヨナは信じられないような気持ちで、自分の手を見た。 素手での殴り合いとはいえ、戦ったのはあの伝説の『白い悪魔』。 ごくごく平凡な腕前しかないヨナにとっては、相討ちさえも大金星だ。だが。 アムロ「……ふざけるなよ、認められるかこんな決着!」 アムロは動かないνガンダムから這い出ると、いらだった様子でヘルメットを投げ捨てた。 ヨナ「ア、アムロ兄さん……」 アムロ「お前だってそうだろヨナ!? お前だってちゃんとした決着を望んでいたはずだ。こんな引き分けなんて形じゃなくてな!」 思わぬ激昂を見せるアムロに、戸惑いながらもヨナは答えた。 ヨナ「そ、それはそうだけど。もう機体が……」 アムロ「お前の機体なら、後ろにあるだろう!」 ヨナ「え?」 コクピットから抜け出し、後ろを振り返るヨナ。 するといつの間に現れたのだろう、そこには、金色に輝く一機のMSが恥ずかしそうに立っていた。 リタ「えへへ、来ちゃった」 ヨナ「リタ……! なんでここに?!」 リタ「ごめんね、待ってるっていったけど、どうしてもヨナが戦ってるところ見たくて……リディのバンシィに代わってもらっちゃった」 そう言ってリタ――ガンダムフェネクスはバツが悪そうに頭をかいた。 アムロ「お前はそのままフェネクスに乗れ。俺は格納庫に行って、新しい機体を取ってくる。そしたら再戦だ、いいな!」 ヨナはどうするべきか一瞬迷った。果たしてこの兄弟の戦いにリタを巻き込むべきか。 すると、そんな彼の心を見透かすように、リタが穏やかに語り掛けた。 リタ「ヨナ、私はかまわないよ」 ヨナ「……いいのか?」 リタ「うん、だってあんなに楽しそうに戦うヨナ、初めて見たもの。だからもっと見たいなって。今度は、一番近くで」 そう言ってリタはヨナを自分のコクピットに招いた。 ヨナはシートに座り、ヘルメットを脱ぎ捨てると、額の汗を拭いさる。 ヨナ「リタ、俺、今日初めてアムロ兄さんとマトモにケンカしたよ」 リタ「うん。どうだった?」 ヨナ「意外と悪くないって思ったよ兄弟ゲンカも。こんなことならもっと早くやっておけばよかった」 リタ「何度だってできるよ、これから先もずっと兄弟なんだから」 ヨナ「その時は……君も隣で見ていてくれるか?」 リタ「うん。私もずっとヨナの傍にいるよ。たとえ、どんな形になっても」 ヨナ「……そうか」 リタ「ほら、アムロが来たよ! 一緒に決着、つけよう!」 格納庫から現れたのは、左右対称のフィン・ファンネルを翼のように装備した青と白の機体、Hi-νガンダム。 そのνガンダムを上回るプレッシャーの前に、 フェネクスは自動的にデストロイモードに変形する。 ヨナ「アムロ兄さん……!」 アムロ「行くぞヨナ! 今度こそ、決着をつけてやる!」 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/8838.html
446オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/12/08(日) 19 53 00.44ID nZBdnQS90 日登町武道館 ~アスランたちが楽屋から脱出する少し前~ ティファ「みなさん……身を伏せてください!」 イオ「やべえ、ミサイルだ!」 バナージ「この距離じゃユニコーンも間に合わない!」 降り注ぐ大量のミサイルの前に人々はなす術もない。 このままでは大惨事が……誰もがそう思った次の瞬間! キラ「ターゲット……ロック!」 突如、空から舞い降りた白いMS──ストライクフリーダムガンダムが ハイマット・フルバーストで多くのミサイルを撃ち落とす! キラ「あとは頼んだよキオ」 キオ「首……ミサイルの首ィィィィ!」 さらに客席で近すぎたせいで撃ち落とせなかったミサイルは、 ガンダムAGE-FXのCファンネルが信管と弾頭を切り離す。 そして、降り注ぐ破片や爆風から身を挺して人々を守ったのは、 巨大な異形のMS――ナラティブガンダムA装備だった。 ヨナ「大丈夫か! みんな!」 ウッソ「ヨナ兄さん!」 フリット「キラ兄さんにキオも来てくれたの!?」 キオ「うん! 間に合ってよかったよ」 キラ「なんせ僕ら、この事件が始まってから一回もマトモに活躍してないからね。そりゃ急ぐよね」 ミサイルを全て防がれたバルバトス・シドは、 悔しそうに身をよじらせた。 だが両脇を掴んだF91とデスティニーガンダムは絶対にその手を離さない。 ヨナ「シン、シーブック! 武道館のみんなは俺たちが避難させる。お前たちは……」 シン「わかってる!」 シーブック「シドをできるだけここから引き離す!」 ヨナ「頼んだ!」 二人に連れ去られていくシドを見送り、ヨナは叫んだ。 ヨナ「みんな、急いでここから逃げるんだ!!」 447オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/12/08(日) 21 33 10.98ID nZBdnQS90 グラハム「みな、落ち着いて避難せよ!」 クリス「武道館の外にカミオンが待機しています!」 ガルマ「兄上、どうしましょう。人が多すぎてカミオンに乗り切れません!」 ドズル「荷台の物資は全て捨てろ! 人命が最優先だ!!」 グラハム警視正やクリス、ザビ家の面々の先導で、 武道館にいた人々の避難は大した混乱もなく粛々と進んでいた。 だが、武道館の屋根が時折ギシギシと軋みを上げる度、 人々は怯えた表情で上を見上げる。 バーニィ「まずいな……さっきのシドの攻撃で崩壊が始まってるのかも」 キララ「ラクスさん、アタシたちも早く逃げないと」 ラクス「でも、まだミーアさんが……」 バルトフェルド「それならさっきアスランが助けに行った。彼に任せておけば大丈夫だろう」 バナージ「フリット、俺たちも避難しよう!」 フリット「待って、もうちょっとだから……」 ガロード「さっきから何やってんだ?」 フリット「僕、ずっと不思議に思ってたんだよね。どうしてシドが急に暴れだしたのかって」 イオ「どうしてって……アレだろ? シドは縄張り意識が強いから云々って」 フリット「それなら縄張りに入ってきた敵だけを襲うはずでしょ? なのにシドは縄張りから遠く離れた武道館までやってきた。どうして?」 イオ「どうしてって……そりゃあ」 バナージ「シドにとって大切な『何か』が、ここにあるっていうのか?」 フリット「うん」 イオ「なんだよ、シドにとって大切なものって?」 フリット「それを調べるために、今サーバーのデータをコピーしてるんでしょ」 そこへ、慌てた様子でウッソがやってくる。 ウッソ「すいません、シャクティを見ませんでしたか?」 バナージ「シャクティ? いや、見てないけど」 イオ「いないのか? あのお嬢ちゃん」 ウッソ「はい……シャクティのことだから “さっきの試合のデータを置いていけません! これからグッズ商売もしなきゃいけないんですから!” とかいってまだここに残ってると思うんですけど」 448オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/12/08(日) 21 33 32.71ID nZBdnQS90 イオ「ああ……言いそうだな」 ガロード「あれ? シャクティならもう逃げ出してるけど?」 ウッソ「本当ですかガロード兄さん!?」 ガロード「うん、ぶっちゃけ誰より早く」 ティファ「はい、“命あっての物種ですからね!”って言って」 バナージ「あー」 イオ「それもスゲー言いそう」 ウッソ「マジでか……」 ウッソはがっくりと膝を突いた。そこへ、フリットが何気ない調子で語り掛ける。 フリット「ウッソってさ、ニュータイプの癖に意外と人の気持ちわからないよね」 ウッソ「ム、それどういう意味ですか」 フリット「どういうって……そのままの意味だけど?」 ウッソ「人の気持ちがわからないのは、友達がいないフリット兄さんの方でしょ!」 徐々に険悪になる二人。そこへ慌ててイオが割って入る。 イオ「お前ら、今は兄弟ゲンカなんてしてる場合じゃねーだろ! 状況を考えろ!」 ウッソ「さっきまでダリルさんとケンカしてたイオ兄さんに言われたくないですよ!」 イオ「ンだと!?」 バナージ「ああ、もう……!」 キオ「も~何やってんの兄ちゃんたち。ヨナ兄ちゃんが『遅い!』ってさっきから怒ってるよ」 フリット「あ、キオ! 大丈夫、もう行くよ」 そう言ってフリットはさっさとキオのもとへ走っていく。 ウッソ「ちょっと、どこ行くんですかフリット兄さん! 話はまだ終わってないですよ!!」 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/8819.html
367オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/10/22(火) 21 20 58.73ID rv25OO9W0 因果地平の彼方 フォウ「ここが因果地平の彼方……肉体を捨てなければ決して来れない場所」 ロザミア「お兄ちゃんはここにいるのよね!? お兄ちゃんはどこ!!?」 ルチル「ちょっとちょっと! 大声出さないで。現世の人間が紛れ込んだってバレたらヤバイんだから」 フォウ「でも随分広い……どうやってカミーユを探せばいいんだろ」 ルチル「それは大丈夫。ここは時間も距離も超越した場所だからね。魂が引き合えばすぐに見つかるはず……ほら!」 カミーユ「(ひざを抱えて体育座り)」 ロザミア「あっ! お兄ちゃんだ! おにいちゃ~ん!!」 フォウ「カミーユ!!」 ルチル「あ~もう大声出さないでってば」 カミーユ「ロザミィ……フォウ……? どうしてここに来たんだ?」 ロザミア「わたしたち、お兄ちゃんを迎えに来たんだよ!」 フォウ「一緒に帰りましょう、カミーユ」 だが、差し出された手を払いのけ、カミーユは首を振った。 カミーユ「俺は……もう帰らない」 ロザミア「帰らない!? どうしてなのお兄ちゃん」 ルチル「カミーユくん、君は知らないでしょうけど、ここ本当は生きた人間は来ちゃいけないところなの。ここは……」 カミーユ「ここは因果地平の彼方……魂が最後にたどり着く場所。俺、死んだんですよね?」 ルチル「わかっていたの!?」 カミーユ「はい。俺だってニュータイプですから。いつか刻の果てに、この情景を垣間見たことがあります」 フォウ「それを解っていて、どうして帰らないなんて言うの?」 カミーユ「それは……」 カミーユは一層身体を縮こませた。 カミーユ「俺は恥ずかしいんだ。あれだけ過去を振り切ったみたいに言っておいて、あんなにも容易く」 フォウ「『プレリュードZZ』を受けて、テレビ版の自分になってしまったことを恥じてるのね?」 カミーユは顔を伏せたまま、小さく頷いた。 カミーユ「俺は……俺はもう兄弟に合わせる顔がない! 大口叩いた挙句暴走して、みんなに迷惑をかけて」 フォウ「カミーユ……」 カミーユ「それに怖いんだ。テレビ版の俺が、また大切な人たちを傷つけてしまったらって」 ルチル「…………」 カミーユ「そんなことになるくらいなら俺は……俺はこのままここで」 ロザミア「ばかッ!」 バチン、という小気味いい音。 ロザミアがカミーユの頬を張ったのだ。 突然のことに、カミーユはロザミアの顔を見上げる。 ロザミア「おにいちゃんのばか! どうしてそんなこと言うの! ジュドーは……ジュドーはまだ戦ってるんだよ!?」 カミーユ「……え?」 フォウ「あれを見て、カミーユ」 フォウが指差す先には、日登町武道館の様子が幻影のように映し出されていた……。 368通常の名無しさんの3倍2019/10/22(火) 21 25 38.79ID 7mO2cTwW0 そこには華麗にス○リューパイルドライバーを決めるZZガンダムの姿がっ! 369オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/10/22(火) 21 30 47.13ID rv25OO9W0 日登町武道館 アムロ「地獄のハンドスピナーーーっ!」 ジュドー「うわーっ! なんだこの技は~~~!!?」 フェリーニ「ディジェの謎の技が炸裂~~! 難攻不落のZZのカーテンを無理やりこじ開けたーーーーっ!」 ジュドー「く、くそっ! まさかあんなところが回転するなんて!」 フェリーニ「一体何だったのでしょう今の攻撃は?」 グラハム「わからん。私も初めて見る。ただ一つだけ言えるとすれば、とても子供には見せられん技だ!」 ミネバ「はえ~~スゴイのだな大人の男というのは。まさかあんなところが大きくなったあげくスライドするとは」 マリーメイア「(顔を真っ赤にして伏せている)」 ゼナ「ミネバ……いい子だから今見たモノは忘れましょうね」 ドズル「おのれアムロ・レイ! ミネバにあんなもの見せおって! トラウマになったらどうする気だ!」 フェリーニ「おおっと! アムロ・レイのあまりにトリッキーな攻撃に、会場からは大ブーイングだ!」 「汚ねえもの見せるな~!」「こっちは戦いを見に来てるんだ~」 「意外とちっさいぞ白い悪魔~!」「そして早いぞ~!」 アムロ「ええいうるさい! こっちは遊びでやってるんじゃないんだよ! あとちっさい言った奴は絶対許さんからな!!」 フェリーニ「アムロ・レイ、観客に向かって逆ギレだ~~~!」 クワトロ「アムロ、今はブーイングに構っている時ではない。ZZが態勢を整えてしまうぞ!」 アムロ「わかっている! やるぞシャア!!」 クワトロ「ジ・オリジンツープラトンNo.2!」 アムロ「『マスク・ジ・エンド』~~~~~!!!」 フェリーニ「ZZガンダムの隙を突き、ジ・オリジン第二のツープラトンが炸裂ーーーーっ!!」 ジュドー「ぐわ~~~~~~~~~~~~~っ!!」 バーニィ「あれは! ZZの頭を足で挟み込み、それを軸に回転することで徐々に頭部装甲を削り取っていってる!?」 クリス「なんて残酷な技なの……!」 アムロ「ハッハッハ、どうだ、生きながらに顔面の皮を剥がされる気分は!」 クワトロ「慈悲はない。このまま装甲と言わず、頭部を切断させてもらう!!」 フェリーニ「百式、まさかの公開処刑予告! このままZガンダムに続きZZガンダムも首を刎ねられてしまうのかーーーーっ!?」 ミネバ「そんな……まけないで、ジュドーお兄ちゃん!」 ジュドー「へ、わかってるよミネバ。こんなとこで、やられてたまるか!!」 ガシッ! クワトロ「何っ!?」 アムロ「回転する俺たちの足を掴み……」 クワトロ「技を無理やり止めただと!?」 ジュドー「こなくそォ~~~~~~~~~!!!」 フェリーニ「マスク・ジ・エンドを止めたZZガンダム、さらに足首を掴んだまま強引にジャイアントスイングに持っていく~~~~~!!」 アムロ・クワトロ「うわーーーーっ!」 フェリーニ「そしてそのまま場外へ放り投げたーーーっ!」 グラハム「追い詰められた状況から信じられないパワー、これぞまさに火事場のニュータイプ力!!」 アムロ「ぐう、ジュドーめ。まだあんなパワーを残していたとは」 クワトロ「だが両腕のシールドはボロボロだ。もはやZZのカーテンは使えまい!」 アムロ「ああ、俺たちが優勢なことに変わりない。このまま追い詰めてやるぞ、ジュドー!」 ジュドー「へ、へへ。ひょっとして絶体絶命ってヤツ?」 370オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/10/22(火) 21 33 17.39ID rv25OO9W0 因果地平の彼方 幻影の中で、ジ・オリジンの容赦ない攻撃がZZガンダムを襲う。 その度に装甲は削れ、カメラは割れ、関節が軋みを上げる。 カミーユ「あのバカ……! さっさとギブアップしたらいいのに。お前そんなキャラじゃなかったろ!?」 しかし、何度殴られ、蹴られ、ボロボロになってもZZガンダムは決して倒れない。 カミーユ「どうして……? 何でそこまで頑張るんだよ……」 フォウ「ジュドーはね。カミーユ、あなたを待ってるのよ」 カミーユ「おれを……?」 フォウ「ええ。あなたは必ずリングに戻ってくる。そう信じているからジュドーは立っていられるの」 カミーユ「なんでだ!」 溢れる感情を抑えきれないように、カミーユは地面に両ひざをついた。 カミーユ「なんでそんなに俺を信じられる! こんな、どうしようもない俺なんかを……」 ロザミア「そんなの、兄弟だからに決まってるじゃない!」 ロザミアの言葉に、カミーユはハッと目を見開いた。 カミーユ「あいつが俺を信じているのは、俺たちが、兄弟だから……?」 ロザミア「そうだよ! 兄弟だからこそ無条件で信じられるんだよ。わたしが、おにいちゃんを信じてるみたいに!!」 カミーユ「ロザミィ……」 その時、武道館を映していた幻影が掻き消えた。 同時に、あたりからは何とも言えないイヤなプレッシャーが立ち上る。 ルチル「まずいわ。ここに生者がいるって気づかれたみたい。早くしないと、戻れなくなるわよ!」 カミーユ「でも、いくらあいつが俺を信じてくれても。テレビ版の俺じゃ……」 フォウ「関係ないわ。だってテレビ版のあなたも劇場版のあなたも……どっちも私たちを助けてくれたカミーユじゃない」 フォウの言葉に、ロザミアもこくりと頷く。 フォウ「それに、あなたは一人じゃない。暴走したって身体を張って止めてくれる兄弟がいる。そうでしょ?」 カミーユ「フォウ……ロザミィ……おれは……おれは……!」 堪えきれず、カミーユは地面に突っ伏した。そして嗚咽とともに背中を震わせた。 フォウ「カミーユ……もう一度だけ聞いていい? 今でも、テレビ版のあなたはきらい?」 カミーユ「……好きさ。どっちも俺だもの」 顔を上げたカミーユ。その目に、もはや迷いはなかった。 371オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/10/22(火) 21 35 41.71ID rv25OO9W0 ルチル「ねえ、急いで! ホントマジでヤバイから!!」 ルチルが指差す先には、何体もの重機動メカの姿があった。 重機動メカは、物陰に隠れたカミーユたちを探すように辺りを飛んでいく。 カミーユ「なんですあれは?」 ルチル「う~ん、私たちより先に因果地平の彼方に飛ばされた存在のなれの果て、ってヤツかしら。いわば怨念みたいなものね」 カミーユ「あいつが……なるほど、アムロ兄さんが嫌がるはずだ」 ロザミア「どうするの! あんなのがいたら逃げられないよ」 だがその時、辺りに漂っていた霧が急に渦巻き、黒い塊となっていく。 塊はやがて、長い髪をした女の姿を模った。 ???「やれやれ、大変ねえ」 ルチル「あんたは……!」 死神「なんだかうるさいと思ったら、なるほど現世からのお客さんだったのね」 突如現れた女の姿をしたモノ……死神は呆れたように鼻を鳴らした。 ロザミア「あなたは……?」 フォウ「寄るなロザミア! あの女が放つプレッシャー……あれはよくないものだ!」 カミーユ「いや。この気配、ウチで何度か感じたことがある。大丈夫だ、危害は加えない。そうでしょ?」 死神「よくわかってるじゃない、カミーユ。こうしてちゃんと話すのは初めてだけど」 そう言って死神は目を細める。 ルチル「ちょうどいいわ。ねえ、私たちここから出たいの。どこか安全な道はない?」 死神「そうねえ。教えてあげなくはないけど、一つ条件があるわ」 カミーユ「条件?」 死神はそっとカミーユに耳打ちする。 カミーユ「……なんだそれ」 死神「イヤならいいのよ。わたしは別に教えなくても」 カミーユ「いやとは言ってないよ。わかった。現世に戻ったら必ずやってもらう」 死神「お願いね。……じゃ、こっち来て」 死神の先導で道なき道を行く一行。 やがて目の前に、切り立った崖が見えた。 死神「あそこから飛び降りれば現世に戻れるわよ」 カミーユ「ありがとう。戻ったら、必ず約束は守るよ」 死神「ええ、楽しみにしてるわ」 ルチル「よ~し、じゃあ帰るわよ。わたしに続きなさい!」 フォウ「ありがとう、さっきはひどいこといってごめんね」 ロザミア「バイバイ!」 カミーユ「それじゃあ、貴女も元気で!」 そういってルチル、フォウ、ロザミア、最後にカミーユが崖から飛び降りていく。 その姿を死神は物憂げに見つめていた。 死神「……ま、どうせすぐまた会えるんだけどね」 372オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/10/22(火) 21 38 28.94ID rv25OO9W0 日登町武道館 フェリーニ「ご覧ください! この広い武道館が静まり返っております!」 バチバチと全身から火花を放つZZガンダム。 しかし、それでもまた倒れない。 その執念を、観客の誰もが固唾をのんで見守っていた。 ジュドー「へ、へへへ……もう、終わり? 案外だらしないね」 アムロ「ジュドー……もう諦めろ。お前がいくら粘ったところでカミーユは戻ってこない。あいつはもう死んだんだ!」 だがジュドーは答えない。 ただもっと打ってこい、とばかりに片手をあげて挑発する。 クワトロ「もういいだろう、アムロ。これ以上は彼を苦しませるだけだ」 アムロ「……わかった!」 フェリーニ「おおっと! 百式、ディジェを肩車したまま大きくジャンプ! そのまま空中で錐揉み回転するーーっ!」 クワトロ「くらえっ! ジ・オリジンツープラトンNo.3!」 アムロ「地獄のネジ回しーーーーーーーーーーっ!!」 グラハム「むう! 二機分の推力を得たツープラトン・ドロップキック! あれでZZガンダムを貫くつもりか!」 ジュドー「こんなものでえぇぇぇ!!」 フェリーニ「ZZガンダム、地獄のネジ回しを決死のキャッチ! しかしジ・オリジンは止まらない! じりじりとロープ際に追い詰めていく!」 アムロ「終わりだ、ジュドー!」 クワトロ「君はよく戦ったぞ!」 ジュドー「くっ、うっ……ぐわ~~~~~~~っ!!」 フェリーニ「そして今……ZZガンダムが場外に吹っ飛んだ~~~~~~~~~!!!」 ジュドー「くっそ……ここまでかよ……恨むよ、カミーユ兄」 フェリーニ「不沈艦ZZガンダム、ついに沈むのか~~~!? ……いや!?」 フェリーニは思わずわが目を疑った。 場外に飛ばされたZZガンダム。その機体を、何者かの手がしっかりと捉えていたのだ! アムロ「なんだと!?」 クワトロ「あれは……」 _,,..-----、.,,_ ,.イ" `ヽ、 / ヽ、 / ヽ-、 i i `ヽ、 ,.-ィ r''i1 | i"~,,`i /⌒ | 「`''''''ー‐‐――''''""~ ̄|| !,, ll |,.!二~ノ i-―|| |i ( ) ,,.ノ; /__ / |r―|| ~`ー---ゝ="――'''" ,/ `/ `!,.-ゝ、 ,.----------.、_,.---、‐'"⌒;./ !_r'"~~i"i " ___ i ) i__,./ ヾ--ゝゝ7~___ / -'^ー―''" f" ;;;;;;;; `i!/ ゙ー―‐‐" 「 ザ ク ! ? 」 373オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/10/22(火) 21 50 23.74ID rv25OO9W0 グラハム「いや、違う! ザクヘッドの下のボディ……あれはまさしくZガンダムのもの! Zザクだ!」 フェリーニ「つまり……ということはまさか……」 クワトロ「乗っているのは君か! カミーユ・ビダン!」 カミーユ「ええ。そうですよクワトロ大尉」 ジュドー「カミーユ兄!」 カミーユ「……悪い、遅くなったなジュドー」 ジュドー「ホントだよ! ったく、俺がどんだけ苦労して粘ったと思ってんのさ!!」 フェリーニ「こ、これは一体どういうことでしょうか! 首を刎ねられたはずのZガンダム、それがまさかザクヘッドで復活するとは!」 カミーユ「さすがに頭がないのは色々不便なんでね。さっきお二人がクロスボンバーで破壊したザクの首を使わせてもらいましたよ」 クワトロ「なにっ? しかし、この短時間でどうやってそんな修理を……」 ジュドー「へへっ! こんなこともあろうかと、コッソリ専門家に修理を頼んでおいたのよね」 アムロ「専門家だと!?」 イーノ「僕です!」 そう言ってリングの下からひょっこり姿を現したのは、 日登町イチのZザクマニア、イーノ・アッバーブだった。 ジュドー「ありがとね、イーノ。バレないようこっそり作業してくれて」 カミーユ「影の薄さが役に立ったんじゃないか?」 イーノ「うぐっ! 人が気にしてることを……」 クワトロ「ひたすら倒れず粘ったのは、我々の目をZガンダムから逸らすための作戦か……!」 アムロ「ジュドーめ、一度ならず二度までも小癪なマネを……!」 フェリーニ「さあ、Zガンダム改めZザクの復活で俄然熱を帯びる日登町武道館。ミンチになっていたイオも復活し、仕切り直しです!」 イオ「おいカミーユ! 生身の人間をMSで蹴りやがって……ホントふざけんなよお前!」 カミーユ「すみませんイオ兄さん」 イオ「ったく。……まあ、復活してよかったよ。でなきゃこうして恨み言も言えないものな」 ジュドー「しかしよく戻ってこれたねカミーユ兄も」 カミーユ「フォウとロザミィのお陰さ」 ちらと観客席を見ると、そこには同じように現世に戻ってきたフォウとロザミアの姿があった。 カミーユは二人にだけわかるよう、小さく手を振った。 ロザミア「行け、お兄ちゃん!」 フォウ「自分を乗り越えて、カミーユ!」 イーノ「行け~Zザク! おまえはZガンダムより強いんだってこと、僕に見せてくれ~!」 ミネバ「がんばれ、がんばれZZZブラザーズ!」 フェリーニ「会場から投げかけられる熱い声援! これぞまさにアイドルニュータイプ軍団の面目躍如だ~~~!」 カミーユ「二人のため、いや、応援してくれるみんなのために! この試合絶対に勝つぞジュドー!」 ジュドー「OK。ここからが本当のニュータイプの修羅場だ!」 次回、勝利の女神はどちらに微笑むのか……? link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/1206.html
ロラン「最近の刹那は何でもガンダムと呼ぶ様になって少し心配です」 アムロ「ああ、昔からその傾向はあったが最近は酷いからな」 マイ「という事で刹那に対してテストを実施します。絵を見せますからそれが何か答えて下さい」 刹那「ガンダムだ」 マイ「では1問目、これは?」つシロー 刹那「ガンダムだ」 マイ「これは?」つドモン 刹那「ガンダムだ」 マイ「これは?」つキャプテン 刹那「ガンダムだ」 マイ「これは?」つ変態兄弟 刹那「ガンダムではない!」 マイ「これは?」つウッソ 刹那「・・・ガンダムだ?」 マイ「これは?」つシーブック 刹那「ガンダムだ」 マイ「これは?」つネーナ 刹那「貴様が、ガンダムで、あるものか!」 マイ「これは?」つアムロ 刹那「真のガンダムだ」 アムロ「俺はどこで教育を間違ったんだorz」 ロラン「・・・良かったじゃないですか。弟に尊敬されて」
https://w.atwiki.jp/gundam-vs-gnsk/pages/536.html
クロスボーン・ガンダムX2改CROSSBONE GUNDAM X-2 CUSTOM 登場作品 機動戦士クロスボーン・ガンダム 型式番号 XM-X2ex 全高 15.9m 重量 24.8t 所属 木星帝国 武装 バルカン砲ヒート・ダガーブランド・マーカービーム・サーベルザンバスターショット・ランサーバスター・ランチャー 特殊装備 バイオ・コンピューター 搭乗者 ザビーネ・シャル 【設定】 サナリィが開発したクロスボーン・ガンダム(F97)の2号機。 クロスボーン・ガンダムは「木星帝国と戦う」という宇宙海賊クロスボーン・バンガードの目的にあわせてサナリィによって開発され、1号機の兄弟機である2号機がザビーネ・シャルに与えられた。 なおX1との差異はフェイスガードとアンテナの形状。 元クロスボーン・バンガード兵だったザビーネは使い慣れているショット・ランサーを主武装としている他、ガンダムF90Lタイプのロング・レンジ・ライフルを改造したバスター・ランチャーなどを使用することもあった。 X2はザビーネが木星帝国に寝返った際に持ち去られ、木星帝国の本拠地とも言えるジュピトリス9に運び込まれデータの解析などをされていたが、同じく連れ去られていたトビアによって奪還され、本体を囮にコア・ファイターで脱出される。 囮であった本体は回収したものの、欠損したコア・ファイターを木星帝国の技術では再現できなかったため、代わりに通常型コックピットに換装している。 背中のX字スラスターも、オリジナルと同等の出力のものを取り付けたが、木星帝国の技術の低さから大型化している。 推力は改造前と変わらないのに重量は増加しており、「改」とは言っても、いわゆる「改悪」仕様。 専用に開発されたバスター・ランチャーも、海賊軍所属時に使用していたものよりも威力が劣る模様。 また、ABCマントも技術を解析できなかったのか、X2改になってからは一度も装備したことが無い。 【武装】 バルカン砲 頭部に2門内蔵された機関砲。 ヒート・ダガー 両脚部に格納されている実体式の短剣。 スラスターの排熱により刀身を瞬時に加熱する。 ブランド・マーカー 両腕部に装備されている格闘用ビーム兵器。 先端に四角錘状のビーム刃を形成し、殴りつけて攻撃する他にビーム・シールドとしても使用する。 ビーム・サーベル 両肩に1基ずつを装備しているビーム兵器。 コア・ファイター形態ではビーム・ガンとしても機能する。 ザンバスター バスターガンとビーム・ザンバーを結合させたビーム・ライフル。 グレネード・ランチャーの発射機能も併せ持つ。 バスターガン 古式拳銃型のビーム・ピストル。 ビーム・ザンバーと組み合わせる事でザンバスターになる。 ビーム・ザンバー 海賊の曲刀「カットラス」のような形状をした大型ビーム・サーベル。 ビームの粒子を縦方向に加速する事で、ビーム・シールドごと敵機を切り裂くほどの威力を持つ。 ショット・ランサー ベルガ・ギロスの物と同じショット・ランサー。 元クロスボーン・バンガードのザビーネには使い慣れた武器だが、X2改になってからは一度も使用していない。 バスター・ランチャー 木星帝国製の大型ビーム砲。 後の時代のザンネックに装備されているザンネック・キャノンに似ており、木星帝国とザンスカール帝国の技術的な繋がりを感じさせる。 【原作の活躍】 X1同様クロスボーン・バンガードの主力として活躍していたが、ザビーネ・シャルが機体と共に木星帝国へ寝返り、以降木星帝国によって運用されることとなる。 海賊軍が連邦軍に連行されているところに突如として出現、連邦軍に対して攻撃を始める。 本機の攻撃を海賊軍の抵抗と見なした連邦軍はマザー・バンガードへ砲撃を開始し、結果として海賊軍は壊滅状態となる。 その戦いの最中、ハリソン専用F91やデス・ゲイルズとの戦闘で消耗しきったキンケドゥのX1に襲い掛かり、コクピットにビーム・サーベルを突き刺した挙句大気圏へと叩き落してしまった。 その後最終決戦において復活したキンケドゥのX1改に再び襲い掛かる。 激戦の末、ヒート・ダガーでの斬り合いとなり、コクピットにヒート・ダガーを叩き込まれて撃破された。 なお、自身のヒート・ダガーはX1のフェイスオープンによって受け止められていた。 本機を解析した得られたデータは木星帝国の技術力を大幅に向上させ、木星戦役終結後にアマクサやコルニグス、そしてディキトゥスといったクロスボーン・ガンダムを上回る機体性能を持った高性能MSの開発に成功し、トビア達の前に立ちはだかることとなる。 【搭乗者】 ザビーネ・シャル CV:梁田 清之 元クロスボーン・バンガードのパイロット。 コスモ・バビロニア建国戦争時代は旧クロスボーン・バンガードのトップエースであったが、目的のために手段を選ばない残虐さを目の当たりにし離反。 その後、主と定めたベラ・ロナの率いる新生クロスボーン・バンガードに合流した。 しかし、コスモ・バビロニアの掲げていた貴族主義そのものを捨てたわけではなく、いずれベラ・ロナをも利用しその再興を図ることを目論んでいた。 パイロットとしての実力はキンケドゥ・ナウと互角であり、少数精鋭のクロスボーン・バンガードの中でもトップクラスである。 コスモ・バビロニア時代に何度もキンケドゥと戦っていたため、友軍となってからも互いに警戒しあっている。 劇中中盤まではキンケドゥと共に様々な作戦を成功に導いてきたが、衛星イオでの戦闘で国のためには生命をも投げ出す木星帝国兵に貴族主義の理想を見出す。 結果、木星帝国へ降ることを決意し、同じく貴族主義派だった部下を従え反乱を引き起こす。 だが、トビアの機転によりベラの拉致は失敗に終わった挙句、木星帝国にたどり着いたのは彼一人という有様だった。 貴族主義と木星帝国の恐怖政治との違いは自らが中から変えていけばいいと考え寝返ったものの、当然信用されるはずもなく、過酷な拷問を受けることとなった。 その後、地球圏での戦闘では木星帝国軍の兵士として参戦するが、度重なる拷問の末精神は破綻しており、以前のクールな面影は完全に失われてしまっていた。 ハリソンやデス・ゲイルズとの連戦で弱っていたとはいえ、キンケドゥとの戦闘においてこれを圧倒。 コクピットにビーム・サーベルを叩きこんだ上で大気圏内へと突き飛ばした。 以後地球には降りていないが、ジュピトリスにおける最終戦闘で復活したキンケドゥと再び対峙することになる。 死んだと思っていたキンケドゥの登場に完全に発狂してしまい、憎しみのままに激戦を繰り広げたが、最期は共にヒート・ダガーを用いた斬撃戦の末コクピットを突き刺され敗北、貴族主義社会への妄執と共に死亡した。 キンケドゥに対して、ベラ・ロナ(セシリー・フェアチャイルド)に多大な影響を与えたことで結果的に貴族主義を潰した人間として憎しみを抱いていた。 しかし、それとはまた別に純粋なライバル意識もあったようで、寝返りの際には決着をつけられなかったことを悔しがり、精神破綻後も執拗にキンケドゥを狙い続けた。 【原作名台詞】 「キンケドゥ……貴様さえ……貴様さえいなければぁ!ベラ様がぁ!貴様などに心を惹かれなければこんなことにはならなかったのだ!貴様のような平民に惹かれたりしなければ、貴族主義を捨てたりもされなかったのだ!貴様が私の夢を……貴族社会を潰したのだ!罪を償え!キンケドゥ!」ベラが惚れたキンケドゥに対してこれでもかと恨み辛み妬みをぶつけているが、どう見ても逆恨み。「F91」でかつての部下アンナマリー・ブルージュを自ら葬った時に「感情を処理できない人類はゴミ」と語ったがその言葉がまさかの自分に当てはまるという皮肉な台詞。なお、ゲーム「第2次スーパーロボット大戦α」ではアンナマリーが生存しているため、かつての台詞を返されることに。 「ハハハハ……ハハハハ!さようならぁ、キンケドゥ!」精神破綻キャラ特有の高笑いでキンケドゥを大気圏に叩き落したが、残念ながらキンケドゥはこの世からさようならはしなかった。MBでは格闘の特格派生でだせるようになったので、台詞も相まって再現できるように。 「キンケドゥ……どうしてここにいるぅ?キンケドゥ!お前は死んだんだぞぉ?駄目じゃないかぁ!死んだ奴が出てきちゃ……死んでなきゃああああ!!」精神破綻後のザビーネを象徴する台詞、第2次スーパーロボット大戦αではDVEとなっており梁田氏の熱演が聴ける、一見の価値有り。本作では覚醒ボイスとして聞けるが、最初と最後がカットされている。最後の方は覚醒技のボイスになっているので、タイミングと運が良ければ上手い事繋がる…はず。MBでX1相手にさよキンキックで一回撃墜してから復帰してきたキンケドゥに覚醒技を当てると凄く気持ちよくなれるかも。もっとも、家庭版の特定のミッションにX1改で出撃するとキンケドゥとの掛け合いを含めた台詞をフルで聴けるので、しっかり聴きたいならそちらをおススメする。 【その他名台詞】 「行くぜ!お前ら!」ソーシャルゲーム「ガンダムロワイヤル」にて。誰だお前。本シリーズを含め、公式監修のないゲームだとキャラクターの性格が違う、台詞が違うなどの公式とのかい離がひどいことになりがち(EXVSFBのイザークとかMBのレイとか)なのだが、ザビーネの場合おそらく台詞を用意した人が見た目と簡単な設定(おそらく「宇宙海賊」くらい)だけで台詞を用意したためこうなったものと思われる。 「もう一発お見舞いしてやるよ!」同上。このザビーネ?の精神状態は本編よりかはマシ…なのだろうか?間違いなく昔のザビーネが見たら頭を抱えるだろう。 「ハハハハハ誰だ、お前はぁ!?私とキンケドゥの戦いの邪魔をする気かぁ!?」ゲーム『第2次スーパーロボット大戦α』から、最終決戦時におけるアンナマリーとの戦闘時の会話。精神の崩壊したザビーネはかつての部下のことなどすっかり忘れ去っていた。 「一度殺したはずのお前も生きていたのだ。そう驚くこともあるまい」ゲーム『スーパーロボット大戦V』から、ザビーネが生きていた事に驚くキンケドゥに対しての台詞。確かにキンケドゥはコクピットを貫かれた上に大気圏外から地球に落とされても生きていたので、ザビーネが生きていてもおかしくはないのだろう。…そうかなぁ? 「ひゃーっはっはっは!プレイヤー、どうしてここにいる!?プレイヤァァァ!お前はゲームを終了したんだぞ?ダメじゃないか!ゲームをやめなきゃ!電源を落とさなきゃぁぁぁ!」こちらも『スーパーロボット大戦V』から、戦闘中に途中セーブをしてそのまま中断するとランダムで見る事ができる中断メッセージより。キンケドゥは「相変わらずだな」とさらっと流している。 【VS.シリーズの活躍】 EXVS. 5月下旬頃の全国大会に参戦。ガンダムデスサイズヘル(EW版)と共に追加されたが、惜しくもデスサイズヘルとの勢力戦に敗北する。その後、7月20日に追加された。 X1改と同コスト、2500での参戦。X1とは対照的に、多数の射撃武装と長い赤ロックを備え中距離以遠を得意とする、射撃寄り万能機に仕上がっている。 単発ビームのザンバスターだけではなく、CSに高い誘導性を持つショット・ランサー、サブに誘導切りの効果とあてたら時間稼ぎができるサーベル・ザンバー投擲、特射にビームが細く発生が早い照射ビームのバスター・ランチャー等、X1改に比べて射撃の面が充実している。 (本来なら装備しているはずの無い)ABCマントはアレックスのチョバム・アーマーと同じく任意の着脱可能(しかもその動作で足がとまらない)、なくなっても一定時間経過により復活するようになったが、装着時の機動力は低下するようになった。 またマントを利用したキャンセル(通称MC)は本機にとって生命線ともいえる存在となっており、特にザンバスター振り向き撃ちやCS発射後の硬直を消し、落下するのでブーストの節約になる。 …とバランスよく見えるが、540という同コスト最低レベルの低耐久、伸びが悪い格闘、そして致命的な欠点として最大火力が低いといった点がある。 いくらマントが回復するとはいえ心もとない。1回の被弾が命取りになるので立ち回りには細心の注意が必要である。 結果、この機体は完全なまでに援護特化機となっている。そこに気をつけて丁寧に扱えば自ずと勝利が見えてくる。特に相手の射程外からのCSはとんでもなくうざったい。こつこつとやっていこう。決してこの機体で状況を打開しようと考えないこと。一気に地獄へ参れます。 もちろん原作のようにキンケドゥと一騎打ちをするなら、ひたすら距離を取りながら戦うことになるだろう。格闘戦はあきらめましょう。 また精神が崩壊している時の台詞もあり。N格闘の後派生時などの高笑いは是非自分の耳で聞いていただきたい。 余談だが、本シリーズでマスターやバンシィ、サバーニャなどのトンでも性能の機体よりも早い、解禁してからわずか一週間で(もちろん上方だが)修正されたことから、皮肉をこめて「EXVSシリーズで最も壊れた機体」といわれる事もある。 後に本機とは逆に一週間で下方修正される機体が6機(*1)も現れ、最終的に3日で下方修正される機体が出てきた上本作から10年近く経過したのであまりそのネタは見なくなった。当時を知っているのはもうベテランである。 また、勝利時リザルトでのある台詞が長過ぎて最後まで聞けないこともネタにされることも多い。 この時があまりにもひどかったためか新作になるたびに強化されていくことに。 また、ザビーネは「F91」の頃とは良くも悪くもかけ離れた人物として描かれているため、「クロスボーン・ガンダム」におけるザビーネには賛否両論がある。 本作でもベルガ・ギロスのザビーネから、「本当に未来の自分なのか」的な事を言われるほど。 まぁ、未来の自分があんな風になるとは思いたくはないだろうが… オールスターのガンダムVS.シリーズに出てきたキャラクターで精神に異常をきたしたキャラクターは彼で7人目である(フォウ、カテジナ、ファラ、TV版最終回のカミーユ、シャニ、ルイス) ギニアス・サハリンの病気や薬による精神破綻もかなり怪しいラインではあるが……。 X2改搭乗時は木星帝国に寝返って拷問された後なので基本的にセリフは発狂しているが、本作では対応するセリフの少なさもあってか寝返る前のセリフも収録されている。そのため予備知識がないと「ただの情緒不安定な奴」と受け取る人も多い。 EXVS.FB 「改悪」仕様故か、前作からコスト500さがって2000に。 なのに特射が太くなったりと優遇されている、というよりやっとまともになった。 基本的には前作と変わらず、長い赤ロックと豊富な飛び道具でこつこつとやっていく援護機。ただ格闘関連も改善しているので自衛程度なら近距離戦もできる。 結果2000援護機入門としてお勧めの機体とまで言えるようになった。 覚醒技はショット・ランサーを投げつけてからバタラを召喚。数機で取り囲み、バスター・ランチャーで敵機もろとも葬り去る。けっこうバタラが誘導するのでバタラだけヒットすることも。 EXVS.MB 格闘の特格派生として、X1改にトドメを刺した突き刺し→蹴り飛ばしが追加。 通称さよキン(さようならキンケドゥ)キック。地味に動くので意外にカットされにくい上ダウン値もそう高くないので追撃することも出来、格闘の火力アップに一役買ってくれる。台詞も必聴。相手にも聞こえるので一回のコンボで二回入れれたら食らった相手に苛立ちのおまけもつくこともあると優秀な性能である。 そのため、ささやかながらクロスボーンらしく「接近戦に強く調整」されたといえよう。 しかし原作再現をしようとして、格闘能力の高いX1相手にこの技を当てることに躍起になりすぎて試合を落とす、なんてことがないようにしたい。 何気に使用率ランキングで表示されるぎりぎりの20位くらいにいることが多く、機体使用率ランキングが更新されるたびにランキングで表示されるか注目されていた。 EXVS.MB-ON BD格闘がショット・ランサーで突き抜け打ち上げる新規技に、後格が相手を引き寄せるシザー・アンカーに変更された。 これまでのジムドリルと違って、安定したヒット 打ち上げダウンなので使い勝手が大幅に上がった。 アンカーはジャスティスなどと異なりさよキン派生以外の格闘へのキャンセル、逆に格闘から出すことはできないが、近距離でのサブが当たった時に安定した追撃ができるようになったのは大きな利点と言えるだろう。 今作はオンライン対戦の店が多く、さらにオンライン対戦は時間が短いので、相方にショット・ランサーをぶつけてしまうと時間のロスが大きいので、より注意が必要。 余談だが、本作ではキンケドゥのX1も本作のようにマントを脱いだり着たりするようになったので、タイマンが少し楽になった…かも。というか前作より弱くなったため某掲示板のX2のところでキンケドゥの心配をされるほどだった。 ところが後半にX1が超強化されたため接近戦で戦うのはほぼ無理となった。対面で出会ったらEXVSの時のように全力で距離をとって戦おう。 EXVS.2 まさかの2500に返り咲いた。前作まで2500の援護機のヴァサーゴがコストアップしたため…なのだろうか? 新武装としてレバー特射にバスター・ランチャー三連射が追加。フルセイバーのCSのように一発ごとに誘導がかかりなおす仕様かつ途中でもサブ、マントにキャンセルできるという素晴らしい性能となっている。 横格も新モーション、覚醒技はVERSUS仕様のランサー投げから格闘のラッシュしとどめのバスターランチャーとなっている。 前作で暴れ待ったおしおきかX1は基本性能の低下、トビアックスと下りテクの没収と前作のと比べて大幅に劣化してしまい、まともに戦えばこっちに分があるようになっている。どうしたキンケドゥ…? ちなみに本作稼働開始時はメッサーラやジ・O、クアンタ、X2…と木星にゆかりのある機体が大幅に強化され、X1はどうしようもない程弱体化したため、「本作は木星で調整された」とネタにされた。 EXVS.2 XB バスター・ランチャーの照射と連射が弾数別になる、CSの射撃派生でヒットしたら拘束するバタラ突撃などささやかながら地味にありがたい強化を得る。 ちなみにキンケドゥは前作から相当強くなった(MBONの武装が返ってきた)上にアプデで射撃が強化され、嫌でも相手をする機会が増えることに。 そして本機もアプデで純粋強化。射撃の銃口と格闘火力がより機能するようになった。 結果、いまいち頼りきれない誘導弾の遅さがネックとなる遠距離戦よりは、中距離以近まで接近してマントキャンセルの機動力で積極的にタゲを取り、隙あらば格闘生当ても視野に入る高機動万能機としてのスタイルが確立された。 もとより前作よりインフレした令和環境では、「射撃寄りというには奇々怪々な誘導射撃に乏しい」とも評されていたこともあり、壊れ(?)も含めた過去の評価とは完全に決別したと言えよう。 OB 前作では近接が強化された上に、今度は射撃が大幅に強化された。 CSのショットランサーに、ベルガ・ギロスのようにレバーNで"強めの誘導を維持したまま高弾速で雑に撃ち抜ける"バージョンが追加(従来のはレバー入れ)。ゲロビも曲げ撃ち可能となった。赤ロックも延長されたことで噛み合いも良好。 さらに本作移行時の共通修正でズサキャンのほぼ削除 アメキャンのアシスト呼び出し時の振り向きがなくなり制御制御を要するようになったりする中、本機のマントキャンセルは据え置きなため射撃寄り万能後衛機として高い完成度を手に入れた。 その結果非常に高い戦績を残しており、苦節11年くらいにしてようやく環境トップの一角に上り詰めた。やったなザビーネ。 共通修正を逃れた唯一の25後衛機といっても過言ではなく高い独占率を誇ったが、その後数度のアプデを経てNCSの誘導低下、サブの弾数消費タイミングがコマンド入力時点に、レバー特射の弾数が1になるなど射撃面での下方を受けた。 戦績はそこそこ落ち着いていたが、3度目の修正により特格派生のさよキンキックが重補正高火力のキャンセル不可にリフレッシュ。 十二分な後衛力に加えて派生ループによる拘束力も持ち合わせていたことが問題視されたと思われるが、マントキャンセルによる降りテクには手を加えられておらず、まだまだ戦える部類。 一方、ライバル機のX1はお仕置き調整を受けており、特に格闘アシストで強制ダウンを奪えなくなったのが大きい。 射撃戦の硬さは維持しているものの、前作ほど片追いで荒らし続ける格闘機運用は難しくなっている。 このように、シリーズを経ていくに従って「X1は射撃寄り調整をされ、X2は格闘寄り調整をされる」という妙な法則(?)が存在する。 【勝利・敗北ポーズ】(EXVS.) 勝利ポーズ ABCマント装着時 バスター・ランチャーを上に掲げるように構える。 ABCマント脱衣時 ショット・ランサーを前に突き出すように構える。 敗北ポーズ ショット・ランサーを抱えたまま片膝をつく。 【勝利・敗北ポーズ】(EXVS.FB以降) 上記に追加 覚醒時 両手のビーム・サーベルを振り回し、決めポーズ。マントが装着中か脱衣中かの差はマントの有無のみ。X1のドヤ顔ダブルザンバーとはえらい違いでカッコイイ。 【その他の活躍】 ガンダムEXA レオスがクロスボーン・ガンダムの時代に来た時にABCマントを付けた本機が登場した。 GAデータの乱れによりそうなった、とのことで当然だがゲームのようにマントを脱いだり着たりはしなかった。 ザビーネも出てきたが最終決戦前の時期なのに木星帝国へ協力しに来たレオスを警戒するようにドゥガチに進言するなどかなり理性が残っている。 というか尺の都合かドゥガチとザビーネしか木星側の原作キャラがいないため、好意的に解釈するとギリに拷問されることなく木星側につくことができた…と考える事も出来るかもしれない。 作者の人そこまで考えてないと思うよ SDガンダムGGENERATION 当然のようにX2から開発可能だが、設定通りにABCマントを装備していなかったり、バスター・ランチャーが弱体化している等、元のX2に比べると僅かだが劣化している。 しかし、アマクサに開発可能でそこからコルニグスやディキトゥスに繋げられる。 ギャザービートシリーズでは『DS』から参戦。中盤から参入するが、ザビーネは仲間になった当初から狂った笑顔のグラフィック、X2もなぜか外方を向いたポーズになっているせいで、クロスボーンを知らないプレイヤーからも「こいつは何かある」と怪しまれる事に。『クロスドライブ』も顔グラは同様だが、こちらは参入期間が終盤かつかなり短いので実害はない。 余談だが、X1改との最初の戦闘は『F』でCGムービー化されているのだが、最後のX1改のコクピットにビーム・サーベルを突き立てるシーンでは、画面にセピア色になる ノイズのような特殊効果が入ってスローモーションになり、X2改がフェイスオープンしながらサーベルを突き立てる(声もスローがかかったような低いものになる)。 また、原作ではX1改の首は誘爆で吹き飛んでいたのに対し、こちらではX2改が突き立てたサーベルを振り抜いて首を刎ねる形に変更されている。サーベルを突き刺している間、キンケドゥの断末魔の叫びがエフェクト処理され、さらにX1改の首が飛ぶ際に肉が潰れるような効果音が入り、血飛沫のようなものが飛ぶと同時に画面が赤く染まる…と、原作を知らない人が見たらトラウマになりかねない演出が施されている。 スーパーロボット大戦 『第2次α』の序盤でザビーネの裏切りと共に持っていかれるも、条件次第で本体とコア・ファイターと同時に再入手可能、取り戻す事ができる(*2)。 なお、X2を取り戻した場合でもザビーネはX2改に搭乗するが、その場合X2改を一から作り直した事になる。 木星帝国の技術、恐るべし…。 ザビーネの能力は敵味方で同一のため非常に高く、格闘以外全ての能力でキンケドゥを上回り、ニュータイプ能力も持つ。 また、最初から宇宙適応S、回避前提のガンダム系でありながら「気力+(ダメージ)」「ガード」などの「攻撃を受けること前提」な技能を有するなど、知識がなくても「こいつは裏切るのでは?」と思わせるキャラになっている。 シナリオ面では原作で射殺したジレ・クリューガーと結託してドレル・ロナを追い落とす、かつては否定していたラフレシアとバグを使ってコロニーの住民を虐殺しようとするなどの行動を起こしている。 『V』では原作は終了しているが、木星戦役後に生存していたザビーネの機体として登場。 こちらでは終始、敵専用機体であり武装もバルカン砲、ビーム・ザンバー、バスター・ランチャーだけとなっている。 しかし、決着時はかつての狂気が復活し、自軍はルート分岐の関係上ほとんどガンダム系しかおらず、迂闊にダメージを与えると攻撃力と防御力に強烈な補正が掛かるなどで手がつけられなくなる強敵となる。 X1とアニメを作っている担当が違うようでダイナミックで迫力のあるX1に対して動きが非常に滑らかに動き、ザンバーではさよキンもするので、プレイヤーからは「自軍で使いたいからこっちに来いザビーネ」と言う声があったとか。 近年の作品ではジェリドやヤザン、グレミーのような意外な人物が仲間になるのでもしかしたらきれいなきたない(クロボン仕様)ザビーネが仲間になる日が来るかもしれない。 ちなみにF91が参戦し、クロスボーン・ガンダム参戦前にサービス終了した「CC」ではザビーネがシーブックに「もしお前が海賊になったら私が討ってやる」と言っていた。 そんなにクロスボーン・ガンダム版になるのが嫌かザビーネ。
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/8942.html
852オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/09/06(日) 04 10 07.21ID q+ac27Fo0 AM 06:03 ネオジオン社:近辺の森 ガロード「止まれえぇぇ!!」 ゾルタン「来やがったなガンダム!」 ヘリウム3の臨界爆発、ひいては日登町消滅を防ぐため襲い来る三機のガンダム。 IIネオ・ジオングは一斉に弾幕を張ってそれを迎撃する。 ゾルタン「おいフロスト兄弟! 今IIネオ・ジオングはサイコシャードを使えない。わかってるな?」 オルバ「勿論だよ、ゾルタン」 シャギア「我々とて、ここで彼らとの腐れ縁にケリをつけるのはやぶさかではない」 ガロード「やっぱ来たかよ変態兄弟!」 アセム「焦るなよガロード。こっちは3人相手も3人。なら」 ガロード「二人でフロスト兄弟の相手をしてる間に、もう一人がIIネオ・ジオングをぶっ倒す!」 その言葉通り、ガロード、そしてアセムの二人がフロスト兄弟の機体と激突した。 コウ「コウ・ウラキ。IIネオ・ジオングに突貫する!」 そして残ったガンダム試作1号機が、弾幕をかいくぐりIIネオ・ジオングに肉薄する。 ゾルタン「最初の相手はてめえか地味なガンダム!」 コウ「俺が中途半端に逃げたせいで、ティファちゃんをあんな目に遭わせてしまった。責任は、取る!」 ゾルタン「訳わかんねえんだよテメエは! 強気だったり弱気になってみたり……今度は覚悟を決めて英雄ゴッコか? ああン!?」 コウ「俺は英雄なんかじゃない。弟の彼女を心配する、ただの兄貴だよ!」 IIネオ・ジオングは近づいてきた試作1号機に向かって、 肩部大型メガ粒子砲、ファンネルビット、バズーカを無茶苦茶に乱射する。 だが、コウはわずかな動きでそれらを回避した。 ゾルタン「ちょこまかと……! わかってんのか!? お前のガンダムが一番ザコいんだよ!!」 コウ「MS戦はカタログスペックだけでやってるんじゃない!」 そしてIIネオ・ジオングの足元まで接近すると、一気に上昇。 ビームサーベルを抜いて斬りかかる! ゾルタン「なっ……! こいつバズーカを!」 コウ「まずはお前の武器を奪う!」 試作1号機はシナンジュ手持ちのバズーカを破壊。 続けて空中で反転し、IIネオ・ジオングの肩部大型メガ粒子砲にサーベルを突き立てた! 853オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/09/06(日) 04 10 42.95ID q+ac27Fo0 シャギア「ほう、やるなコウ・ウラキ」 ガロード「へへっ! 伊達にMSオタクじゃないんだよコウ兄は!」 アセム「コウ兄さんは自分の機体に出来ること、出来ないことを知り抜いている」 コウ「そうだ! 機体のスペックが低くても、ニュータイプじゃなくても!」 そしてその勢いのまま、腹部の大口径ハイメガ粒子砲まで一息に切り裂く! コウ「機体の性能を100パーセント引き出せば誰にも負けはしない!」 ゾルタン「ぐううっ! 眠てえこと言ってんじゃねえ、ザコ機体のオールドタイプが!!」 だがゾルタンも決して退かない。 苛立った口調で吐き捨てると、IIネオ・ジオングの背部アームユニットを展開、試作1号機を捕獲した。 コウ「なに、しまった……!」 ゾルタン「どうだ。ご自慢の機動力も掴んじまえば意味ないよなあ。このまま握りつぶしてやる!」 コウ「ぐ、ぐあああ!!」 アセム「コウ兄さん!」 ガロード「コウ兄ーーー!」 コウの危機を受け、アセムは咄嗟に目の前のヴァサーゴCBを蹴り飛ばし、脛のカーフミサイルで弾幕を張った。 そうしてヴァサーゴCBから距離を取ると、今度はガロードと戦闘中のアシュタロンHCの背中に、ツインドッズキャノンを発射する。 オルバ「兄さん……ぐうっ!」 アセム「今だガロード! コウ兄さんを助けに!」 ガロード「OK! アセム兄!」 アセムとの連携によりフリーになったDXはIIネオ・ジオングに向けて急接近、 試作1号機を掴むアームユニットにハイパービームサーベルの強烈な一撃を見舞う。 ガロード「コウ兄! この隙に逃げて!」 ゾルタン「ふざけんな、逃がすわけが……グフッ!」 激昂したゾルタンはさらに背部のアームユニットを展開し、試作1号機を捕まえようとした。 だが、不意に悪寒に襲われ、次の瞬間コクピットに盛大に吐血する。 その間にコウの試作1号機はIIネオジオングのアームユニットの射程からまんまと抜け出した。 オルバ「く、逃がさないよガロード!」 ガロード「コウ兄、オルバを頼む。俺はネオジオングの相手を!」 コウ「わかった! 頼むから無茶はするなよ」 ガロード「へっ! 俺から無茶をとったら何も残んないっての」 軽口を叩きながらIIネオジオングと相対するガロード。 対してゾルタンは口元の血を拭い、グルグルと目の前の相手に牙をむく。 その姿は先ほどよりもずっと獰猛で、どこか弱々しくもあった。 854オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/09/06(日) 04 11 59.48ID q+ac27Fo0 ゾルタン「が、はっ、はあ、はあ、糞が……!」 ガロード「こいつ、さっきよりも弱ってる。そうか、ティファが言ってたのってこういう……!」 ゾルタン「髭のガンダム……ニュータイプの腰巾着……次は、お前が相手かよ」 ガロード「ゾルタンとか言ったよな! 今ならまだ間に合う。もうこんな戦いはやめろ!」 ゾルタン「戦いを……やめろだと?」 ガロード「ニュータイプの力だって無限じゃない。強すぎる力はお前自身も傷つけるんだろ? このままじゃあんたは……」 ゾルタン「敵の心配をする前に……もうすぐ町ごと消滅する自分の身でも案じろォ!!」 ほとんどヤケを起こしたようなシナンジュ・スタインの攻撃。 ガロードはそれを難なく躱し、なおもゾルタンに呼びかける。 ガロード「だからいい加減にしろっての!! ティファはあんな目にあったのに、それでもお前を助けようとしたんだぞ!?」 ゾルタン「助ける? あのニュータイプ、俺を助けると言ったのか? は、ハハ……糞があ!!」 ガロードの言葉に、ゾルタンは突如烈火のごとく激昂した。 ゾルタン「俺を助けるだと? ハハ、いかにもニュータイプが言いそうな傲慢な台詞じゃないか!」 泣き笑いの表情を浮かべたまま、ゾルタンはなおも無茶苦茶な攻撃を続ける。 その後先考えない弾幕の前に、ガロードのDXはうかつに近づけない。 ゾルタン「オールドタイプが理解するのは現象だけ。それはもういい、わかっているし期待もしちゃいない。 だが、ニュータイプは! 本物のニュータイプはそうやっていつも俺たちを見下す!」 ガロード「ティファは! 誰も見下してなんか!!」 ゾルタン「そりゃ気づいてないだけなんだよなあ! 所詮本物のニュータイプにとっちゃ、 俺みたいな強化人間は使われるだけの哀れな存在にしか見えんだろうさ!」 ガロード「強化人間……! そうか、お前もカリスと同じ……!」 ゾルタン「わかってたまるものか、本物のニュータイプに。 周りから勝手に持ち上げられた挙句、勝手に失望された失敗作の気持ちがアア!!」 ガロード「……いい加減にしろよ」 ゾルタン「なにっ!?」 ゾルタンは目を大きく見開いた。IIネオ・ジオングが張った無茶苦茶な弾幕。 DXは今度はそれを避けることなく、盾を構えたまま真っ直ぐゾルタンに向かって突進してくる! ガロード「俺にはお前の気持ちはわからない。わかってたまるか! お前みたいに勝手に拗ねてるヤツの気持ちなんて!!」 ゾルタン「俺が……拗ねてるだけのガキだっていうのか!?」 DXは攻撃を受けてボロボロになった盾を捨てた。 そして両手にビームサーベルを持つと、二刀流でIIネオ・ジオングに切りかかる! ガロード「誰だって 辛いことや悲しいことを抱えて生きているんだ!! なのに、自分がこの世で一番辛いみたいな顔をして……傲慢なのはどっちだよ!」 そのビームサーベルを、IIネオ・ジオングは自らの大型ビームソードで迎撃。 二機はぶつかり合いながら激しく切り結ぶ。 855オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/09/06(日) 04 13 42.43ID q+ac27Fo0 ゾルタン「お前みたいな何の力もないオールドタイプに、何がわかる!!」 ガロード「ニュータイプもオールドタイプも関係ない! 俺はティファを、ティファが住むこの町を、ティファが好きな町の人たちを守るんだ!!」 ゾルタン「IIネオ・ジオングが圧されている……? たかがガンダム一機に? バカな!!」 ガロード「そのためなら! ニュータイプだろうが! 強化人間だろうが! 誰だってブッ倒す!!」 DXの一撃は、遂にIIネオ・ジオングのビームソードを弾いた。 そしてビームソードごと、IIネオ・ジオングの右アームユニットを切り落とす! ガロード「まだだ! もう一撃! 今度は左腕だ!」 ゾルタン「くそっ! くそっ! クソがあアアアアアア!!」 ガロード「なっ!?」 獣じみた方向と共に、ゾルタンはIIネオ・ジオングの周囲にサイコフィールドを形成した。 その見えない結界にガンダムDXはなす術なくはじき返される。 シャギア「無茶をするなゾルタン! ヘリウム3の臨界に加えてサイコフィールドまで……それでは君の方が先に壊れるぞ!」 ゾルタン「うるせえ! 俺に指図するな! たとえぶっ壊れても、俺をここまで舐めたこいつらは確実に潰すんだよ!」 オルバ「ゾルタン・アッカネン……!」 ゾルタン「それでも邪魔するっていうなら、おまえらも一緒に……!」 シャギア「邪魔などはしないよ、ゾルタン」 オルバ「兄さん!」 シャギア「君の覚悟はわかった。ならば、我々も同じく覚悟を決めよう。次が、最後の攻撃だ」 一方、ガンダム兄弟の3機のMSは、少し離れたところで距離をとり、攻めあぐねていた。 IIネオ・ジオングが展開するサイコフィールドの周囲では禍々しいオーラが立ち上り、 ニュータイプではないガロードら三人ですらはっきりとわかるほどの威圧感を放っている。 コウ「まずいな……あのサイコフィールド、ちょっとやそっとの攻撃じゃ破れそうにない」 だがこうして手をこまねいている間にも、 地面を揺らす振動はますます大きくなっていく。 ネオジオン社地下のヘリウム3の臨界が近いのだ。 アセム「……サテライトキャノンだ、ガロード。今の俺たちで、あのサイコフィールドを破る手はそれしかない」 ガロード「撃つしかない、ってことか……!」 ガロードは苦虫を噛み潰したような顔で呟いた。 ガンダムDXのツインサテライトキャノンは∀の月光蝶に次ぐ戦略兵器。 MSが搭載するにはあまりに強すぎる力だ。 その引き金を引く重みは、ガロード本人が最も理解している。 ガロード「そりゃ、この騒動のはじめのときも使ったけど、あの時はただのけん制だったからなぁ」 アセム「ガロード。お前の気持ちはわかる。けど今は」 ガロード「いいって。ここでためらっちゃ、アイツを助けるどころか日登町だって消えちまう」 ガロードは顔をあげ、はっきりとした声色で答えた。 二人の兄はその決意をうけ、大きく頷く。 ガロード「これで最後だ。俺がサイコフィールドを破った後は」 コウ「ああ! 僕らが必ずゾルタンを止める!」 そう言って三機は再び散開。 DXは一機、湖の上の狙撃ポイントに向かう。 856オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/09/06(日) 04 15 41.82ID q+ac27Fo0 ガロード「よぉし……月が見えた!」 ガロードはGコンを操作し、『サテライトシステム』を起動。 DXからの要請を受けて、月からは青いレーザービームが降りてくる。 ガロード「ガイドレーザー確認。次、4.03秒後にマイクロウェーブ……何っ!?」 ガロードは思わず声をあげた。 DXとIIネオ・ジオングを繋ぐ射線。その線上に、突如二機のガンダムが割り込んできたのだ。 オルバ「思った通りだったね、兄さん」 シャギア「追い詰められた彼らは、最後は必ずサテライトキャノンを使う。我々の読み通りだ」 ガロード「フロスト兄弟……!」 射線上に現れたフロスト兄弟のガンダムは、既にサテライトランチャーの発射姿勢に入っている。 その砲口は他でもない、ガロードのDXに向いていた。 ガロード「わかってんのか!? このままじゃ日登町は無茶苦茶になっちまうんだぞ!」 オルバ「勿論わかっているよガロード」 シャギア「どのみちこの世界は、いずれ炎に包まれて消えさる。それを彼がやるか我々がやるかの違いでしかない」 ガロード「おまえらはまだそんなことを! 本気で言ってんのか!!」 オルバ「その判断は君に任せるよ」 ガロード「!?」 シャギア「今確かなことは、もうじきどちらもマイクロウェーブのチャージが終わるということだ。その後は……わかっているだろう?」 ガロード「…………!!」 睨み合う3機を見て、ゾルタンは背後から高笑いをする。 ゾルタン「ハハ! サテライト同士の撃ちあいか! この町が消える景気づけには丁度いい花火じゃないか!」 オルバ「そうだね、よく見ておくといいよゾルタン」 シャギア「これから、我々がきみのために行うことを!」 ガロード「クッソおオオオオ!!」 雄叫びと共にガロードは引き金に手をかけた。 フロスト兄弟もそれに続くかと思われた……だが オルバ「今だ兄さん!」 突如、フロスト兄弟のMSはドッキングアウトし、 二機のガンダムは下にある湖に落ちていく。 するとどうなったか。 サテライトランチャーに向けられていたマイクロウェーブは行き場を失い、 湖面にぶつかって大規模な水蒸気爆発を起こす! ゾルタン「なっ……!!?」 突然現れた視界を遮る水の壁の出現に、ゾルタンは一瞬言葉を失った。 857オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/09/06(日) 04 18 23.21ID q+ac27Fo0 オルバ「IIネオ・ジオングは2時の方向、動いていない!」 シャギア「撃て! ガロード・ラン!!」 ガロード「ツインサテライトキャノン、いっけえぇぇッ!!」 そして水の壁の向こうから、巨大な光のビームがIIネオ・ジオングに向けて放たれる! ゾルタン「なにぃぃっ!!?」 ツインサテライトキャノンの一撃はサイコフィールドを貫通し、 Iフィールドさえも易々と突き破った。 咄嗟にゾルタンは回避行動をとったものの間に合わない。 強大なエネルギーを秘めたビームは、IIネオ・ジオングの巨体の3分の一を削り取っていく! ゾルタン「なっ、なんだ! 何が起こっているというんだ!!?」 ガロード「後は頼んだよアセム兄!」 アセム「任された!」 混乱するゾルタンの前に、続けて現れたのはアセムの駆るガンダムAGE-2ダブルバレットだった。 アセムはツインドッズライフルを外したバインダーから大型ビームソードを発生させると、 4刀流でIIネオ・ジオングに斬りかかる! アセム「喰らえ! ウルフ隊長直伝の……ウルフファング!」 熾烈な連続攻撃になすすべなく傷ついていくIIネオ・ジオング。 頼みの綱のサイコシャードも破壊され、もはや手も足も出ない。 ゾルタン「くそっ! くそっ!! なんでこうなる!? どうして追い詰められる!」 モニター一杯に表示されるアラートを見つめながら、ゾルタンは涙目で叫んだ。 ゾルタン「俺は……俺はオールドタイプにすら負けるほどの出来損ないだっていうのかよ!!?」 アセム「自分のことを出来損ないなんて言うな!!」 ゾルタン「なんだと!?」 アセム「誰かが期待した存在になれなかったのなら……今度はちゃんと自分がなりたい自分になれよ!」 ゾルタン「偉そうに……俺に説教するのか!」 IIネオ・ジオングは背部に残っていた3つのアームユニット、フロントスカートの隠し腕を展開した。 だが伸ばした腕は、機体を掴む前に全てAGE-2に叩き斬られる。 ゾルタン「じゃあ……てめえはなったのか? お前は、なりたい自分ってヤツによぉ!?」 アセム「なった!」 ゾルタンの問いかけに、アセムは迷うことなく即答した。 858オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/09/06(日) 04 20 40.96ID q+ac27Fo0 アセム「確かに俺はXラウンダーでもなければニュータイプでもない。 だけど俺は俺の力で、ロマリーやキオ、ゼハート、ユノアにアリーサ、フリット、兄弟、友達、町のみんなを守ってみせる!」 そして、目にも見えない速さで、さらにIIネオ・ジオングの巨体を切り刻んでいく。 アセム「俺はスーパーパイロット、アセム・アスノだ!!」 高らかな宣言を共に突き立てられた最後の一撃。 その一撃をもって、IIネオ・ジオングは機能を停止し、ゆっくりと地面に墜落していく。 ゾルタン「負けた、のか……? この俺が、何者でもない、ただのオールドタイプに……!」 コクピットの中で、ゾルタンは呆然と呟いた。 ゾルタン「ありえねえ……ありえねえ……この俺が、あんなクソ雑魚どもに……グブッ!」 ゾルタンは再びコクピットで吐血した。サイコシャードを使い過ぎた反作用だ。 ゾルタン「まだだ……! まだ負けてねえ、この町ごと、アイツらを道連れに……!」 コウ「悪いけど、それだけはさせないよ」 突然聞こえた背後からの声。 コウの試作1号機が、いつの間にか忍び寄っていたのだ。 ゾルタン「てめえ、いつの間に……」 コウ「僕も驚きだよ。まさかこんなところで影の薄さが役立つなんてさ。よいしょ!」 そのまま試作1号機は、有無を言わせずハル・ユニットからシナンジュ・スタインを引っこ抜く。 ゾルタン「何をしやがる! は、離せ!!」 コウ「こちらコウ。シナンジュは回収した。後は頼むよガロード」 ガロード「了解! ……ツインサテライトキャノン、発射ァ!!」 ゾルタン「なっ! ま、待t」 ゾルタンは反射的に手を伸ばしたがもう遅い。 ツインサテライトキャノンの二撃目は、残されたハル・ユニットを完全に消滅させた。 日登町:ネオジオン社近辺での戦闘結果 ガンダムDX……小破 ガンダムAGE-2……ノーマルウェアは大破。ダブルバレットに換装するも、機体本体部分にダメージ ガンダム試作1号機……小破 フロスト兄弟のゲテモノガンダムズ……小破 ティファ・アディール……ゲル結界を受け失神。命に別状なし シナンジュ・スタイン……大破 ハル・ユニット(IIネオ・ジオング)……ツインサテライトキャノンを受け完全消滅 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ
https://w.atwiki.jp/gundam-vs-gnsk/pages/1734.html
デスビーストDEATH BEAST 登場作品 機動武闘伝Gガンダム 型式番号 JDG-009X 全高 UNKNOWN 重量 UNKNOWN 所属 デビルガンダム軍団 武装 デスライフル 搭乗者 ゾンビ兵 【設定】 デビルガンダムがDG細胞で作り上げたモビルスーツ。 本機はデスアーミーに四脚型ユニットを装着した状態となる。 悪路でも安定して歩行できる他、脚部を束ねる事によりブースターの代わりとなり、高速移動を可能としている。 【武装】 デスライフル ゴルフボール状の実体弾を撃ち出す銃。 【原作の活躍】 新宿エリアの海から大量に出現し、その圧倒的な物量でノブッシを苦しめたが、シャイニングガンダムとクーロンガンダムのコンビによって殆ど撃破されてしまった。 【VS.シリーズの活躍】 ガンダムVS.ガンダム マスターガンダムのアシストとして登場。4機登場して速射を行う。 銃口補正だけで当てるタイプなので近距離でしか力を発揮出来ないが、逆に近距離では使い易く高性能。 マスターガンダム唯一のまともな射撃武器であり、重要な駆け引き道具でもあるマスターガンダムの生命線。 余談だが本作では名称がデスアーミーと表記されている。 ガンダムVS.ガンダムNEXT 引き続きマスターガンダムのアシストとして登場するが、本作では名称がデスビースト表記となった。
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/9008.html
284オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/08/22(日) 17 35 50.16ID 7RsBPoP20 以下後日談 ガンダム兄弟家の流しソーメン大会から一夜明けて、ネオジオン社社長室 フロンタル「orz」 シャア「どうしたんだフル・フロンタルのヤツは……朝からずっとあの状態で固まっているぞ」 アフランシ「なんか、秘密裏にアクシズで製造していた薬のプラントを、謎のMSに襲撃されたんだって」 実写シャア「それで朝から落ち込んでいるそうだ」 CAチップ「なんでも完成すれば、人類を進化させて世界から争いを無くすことができる凄い薬だったらしいけど」 シャア「なんだその怪しすぎる薬は!? どう考えたってロクなものではないだろう! むしろ破壊されてよかったまであるぞ」 アフランシ「言い過ぎだよ記憶の中の僕」 赤い彗星のひと「ちなみに、アクシズを襲撃した謎のMSは全身が金色だったらしいが、身に覚えはないかね邪悪な私?」 シャア「貴様ら私を疑っているのか!? 言っておくが私はそれほど暇じゃないぞ!」 アフランシ「うん、そんな兄弟家に行く気満々の格好で言われても説得力ないよね」 フロンタル「私のIn My Dream計画が……orz」 アンジェロ「大佐、お気の毒に……」 ゾルタン「それよりいい加減ネタ合わせしよーぜ。今年のM1まであと4か月しかねーんだぞ」 285オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/08/22(日) 17 36 14.12ID 7RsBPoP20 それから更に一週間後の日曜日 ガロード「つ、疲れた……!」 ジュドー「この一週間は、ハードだったからなあ」 シン「ええと、月曜日にデビルガンダムが目覚めて……」 三日月「火曜日に、それを食べに火星からMAがやってきて……」 アセム「で、縄張りを荒らされたと思ったシドが水曜日に暴れ始めて……」 シーブック「一連の大騒動でテンションがあがったELSが、木曜日に大暴走だもんな」 キオ「金曜は金曜で、伝説の巨神がミネバちゃんたちを取り込んじゃったし」 ベルリ「ロリコン三銃士大活躍だったね、バナージ?」 バナージ「だからロリコン三銃士いうな!」 カミーユ「おまけに、巨神の件を引きずったアムロ兄さんとクワトロ大尉がケンカをはじめて……」 フリット「それを止めるのに、丸二日かかったものね」 コウ「でも、リタ義姉さんの話だと、本当はこの騒動が全部同じ日に怒るはずだったんだろ?」 キラ「死んじゃうね、僕ら。確実に」 ウッソ「まあこの騒動のゴタゴタで、ロラン兄さんが例年の夏より早く元に戻ってくれましたけど」 三日月「単純に、急に寒くなったからじゃないのそれ?」 ベルリ「お、噂をすれば……」 ロラン「みんな~! ご飯できましたよ! 早く食卓に来てくださ~い!」 ガンダム兄弟「「「は~~~い」」」 コウ「う(夕飯にニンジンが入ってる…)」 シュウト「いい加減ニンジンくらい食べられるようになりなよコウ兄ちゃん」 劉備「シュウトに言われちゃおしまいだな」 シロー「そうだ。お前も来年は成人なんだから、ちゃんとニンジンくらい食べなきゃな」 キャプテン「サザエさん時空のこのスレにおいて、来年が来る可能性は0,08パーセント」 キラ「じゃあコウ兄さんがチェリーじゃなくなる可能性も同じくらい低いね」 ガロード「あれ、ドモン兄どこいくの」 ドモン「い、いや! ちょっと修行にな!」 セレーネ「またまた~そんなこと言ってレインちゃんに呼び出されたんでしょ~」 アルレット「ヒューヒュー! お熱いねアベックさん!」 ベルリ「相変わらず煽りも古いなあ、この人」 カミーユ「べつに今行く必要ないでしょ。待たせておけばいいんだ彼女なんて」 イオ「さすがモテ男は言うことが違うねえ」 リタ「でも、今の発言は女の子的にはちょっといただけないかな」 ヨナ「俺はリタが困ってる時には、いつでもすぐに駆け付けるよ」 アムロ「ええい! 新婚だからってメシ時までいちゃつくんじゃない!」 ジュドー「ちょっとは落ち着きなよアムロ兄も」 ロラン「そうですよ。いい加減落ち着いてください二つの意味で」 カミーユ「まったくだ」 アセム「そうそう」 三日月「俺もそう思う」 シン「いや、お前らもアムロ兄さん寄りの人間だからな?」 フリット「そうだよ! 僕みたいにもっと一途になりなよ!」 バナージ「お前はもっと原作のヒロインを大切にしてやれ!」 マイ「ええと、新作のSSSS.ヅダの設計図は……」 アル「夕飯時まで仕事するのやめなよマイ兄ちゃん」 キオ「あ、あそこに飛んでるのレア物のミーアザクだ! 首狩りにいかないと!」 ウッソ「急に飛び出さないでよキオ!」 シーブック「ああー、麦茶こぼれたーーーー!」 フリット「台ふきどこ! ロラン兄さん!」 ヒイロ「………(飯くらい静かに食べたい)」 刹那「我が家は今日もガンダムだ」 286オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/08/22(日) 17 44 05.14ID 7RsBPoP20 以上、これでネタの投下は終わりです 個人的には思いついたネタ、昔のネタ、伏線etc, 書きたかったネタは全て突っ込めたので満足ですが、 住民の方には二年以上もダラダラ続けて申し訳ない 途中、モチベーションが下がった時期もありましたが、 それでもネタに対する反応が嬉しくて終わりまで書き上げることができました ここでお礼を言わせてください。ありがとうございました では、名無しに戻ります link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/8915.html
756オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/06/15(月) 00 56 30.53ID l7fA4kK80 ??? セレーネ「……うっ、ここは?」 フロスト兄弟の裏切りにより、ガンダム兄弟家での戦闘に敗北したセレーネ。 次に目を覚ました時、彼女は見知らぬ部屋で椅子に縛り付けられていた。 シャギア「おや、ようやくお目覚めかねセレーネ・マクグリフ」 セレーネ「変態兄弟……よくも騙してくれたわね!」 オルバ「僕らは元々敵役だよ。簡単に信用する方がどうかと思うけど」 セレーネ「スターゲイザーはどこ!? 兄弟のみんなは無事なの?! ううん、それより……私はいったいどれくらい気を失っていたの!?」 オルバ「どれくらいって……そうだね、あれから8時間強ってとこかな兄さん」 シャギア「ああ。もうすぐ日付も変わるなオルバよ」 セレーネ「なんてこと……! 早く、早くあのことをみんなに知らせないと!!」 オルバ「おいおいどうしたんだい? そんな急に慌てだして」 シャギア「そんなに暴れても、縄が皮膚に喰い込んで痛いだけだろう」 セレーネ「うっさい! そっちこそわかってんの!? このままじゃ、アンタらだってこの町もろとも……!」 フロンタル「無論、彼らは全てわかって私に手を貸してくれているのだよ」 そう言って入ってきたのは、この事件の黒幕たるフル・フロンタルだった。 いつもの全裸とは違い、今日はきっちりと服を着こんでいる。 セレーネ「フル・フロンタル……!」 ゾルタン「まったく、起きた端からうるせえ女だな? アア?」 セレーネ「その声、そっちはウチを襲ってきたやつね。これがこの悪だくみのお仲間全員ってワケ?」 フロンタル「厳密にはアンジェロと、それからもう一人いるがね。今、主に動いているのは我々だと思ってもらって構わない」 セレーネ「そう、よかったわね。ならさっさと私を解放してもらえる? もう時間が無いの。早くみんなと合流しないと……」 ゾルタン「ハア!? 返すわけねーだろ! てめーは人質なんだからよ!」 フロンタル「そうだ。それにもうじき、とびきりのショウが始まるんだ。よかったら君も見ていくといい。特等席を用意しておいたからね」 セレーネ「ショウ? なにを言って……」 フロンタルがリモコンを操作すると、窓のシャッターが開いた。 そこに広がっていた光景に、セレーネは言葉を失う。 セレーネ「あれは……デビルガンダム!!」 オルバ「うん。君たち兄弟とも因縁深い、あのデビルガンダムさ」 セレーネ「動かない……眠っているの?」 シャギア「そうだ。南区で目覚め、警察署を襲ったまではいいが、MAとの戦いで力尽きてね。今は休眠状態らしい」 フロンタル「だが目覚めの時は近い。奴はいま、最高の生体ユニットを手に入れたのだから」 セレーネ「!? ま、まさか! あんたたちが私をさらった理由って……!」 何かを察したのか、動揺するセレーネ。だがそれを後ろからゾルタンが抑えつける。 ゾルタン「ビビることはねえだろ? さあ、よーく見ろ。デビルガンダムが目覚めるぞ!」 ゆっくりと動きだすデビルガンダム。 まるで誰かを招き入れるように、空っぽのコクピットが静かに開いた―― 757オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/06/15(月) 01 04 43.99ID l7fA4kK80 日登町中央区:学校 ギャバン「どうでしたか。他の町と連絡はつきましたか?」 ハロ長官「ああ。また通信障害が酷くなってきたせいで、中々大変だったけどね」 リリ「それで、救援は望めそうですの?」 リリの問いかけに、ハロ長官は首を振った。 ハロ長官「これを見たまえ。人口衛星から送られてきた、現在の日登町の様子だ」 リリ「まあ、なんてひどい……!」 ギャバン「中央区を除く、全ての地域がデビルガンダム化している、だと……!?」 ハロ長官「そう、まさにデビル日登町といったところだね」 町全域を飲み込み、かつてないほどに巨大化したデビルガンダム。 成長は今も続いており、日登町はおろか、隣町にまで触手を伸ばしている。 その防衛で手いっぱいで、どこの町も日登町に救援をよこす余裕はない。 それがハロ長官の説明だった。 ギャバン「なんてことだ……」 リリ「仕方ありませんわ。私たちだけでなんとかするしかない、それがわかっただけでも得というものです」 ギャバン「アムロ・レイとシャア・アズナブルの喧嘩からはじまり、MA、シド、ELS、デビルガンダムの襲撃……まったく、今日はなんて日だ」 ハロ長官「嘆いていても仕方がない。まずはできることから始めよう。それで、住民の避難状況はどうなっているかな?」 グラハム「それについては、住民の90パーセントがこの学校に避難済みです」 ハロ長官「おお、グラハム警視正。君も無事だったか」 ギャバン「朝から姿が見えなかったが、いったいどこに行っていたんだ?」 グラハム「今日はいきつけの銭湯のサウナに閉じ込められたり、ロボットプロレスの解説をしたり、シドの襲撃から避難民を護衛したりと、色々です」 リリ「なんですの、その波乱万丈なハードスケジュールは……?」 グラハム「はっはっは、おかげでいい経験ができました。放っておいた部下たちには悪いことをしましたが」 ハロ長官「グラハム警視正、君の冒険譚にも興味はあるが、今は報告の続きを」 グラハム「失礼した。まだ避難が済んでいない住人たちも、ほぼ全員の居場所を特定しました。現在、警官隊が救助に向かっています」 ギャバン「今のところ、大きな人的被害が出ていないのが不幸中の幸いといったところですな」 リリ「なんだかんだいって、この町の方々は荒事には慣れていますからね」 グラハム「ですが、いくつか気になることもあります」 ハロ長官「気になること?」 グラハム「ええ、これは避難中に、デビルガンダムと遭遇した者たちの報告なのですが……」 グラハムの報告。それは今回のデビルガンダムの生態に関するものだった。 例えば破裂して毒液をまき散らしたり、鋭い棘を全身に生やしたり、 中には救助を求める住民に擬態し、近寄ってきたところを襲い掛かってきた例もあるという。 リリ「毒に棘に、おびき寄せての襲撃……まるで植物のようですわね」 ハロ長官「確かに、どれも今までのデビルガンダムでは例の無い生態だね」 ギャバン「デビルガンダムは、取り込んだ生体ユニットによって大きく進化を遂げるという特性があります。今回もそのためではないでしょうか」 リリ「かつてのレイン・ミカムラ、シーマ・ガラハウ、コウサカ・チナとホシノ・フミナのようにですか」 ギャバン「ええ。いずれの時も、デビルガンダムは生体ユニットにより異なった特性を獲得しています」 リリ「なら、今回はいったい誰を取り込んだというのかしら……」 そう言って、リリ・ボルジャーノは、遥か西に見える巨大なデビルガンダムのシルエットを見つめた。 ギャバン「いずれにせよ、もうあまり時間はありません。今は魔法少女たちが張った結界によって学校は守られていますが」 グラハム「彼女たちの体力が持つのも、明日の朝まででしょう」 リリ「なんとかそれまでに反撃の目途をつけないといけませんわね」 ハロ長官「そのためにも、まずはシロー刑事をはじめとするガンダム兄弟たちの意見も聞きたいな。彼らはいま、どうしているんだい?」 758オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/06/15(月) 01 15 00.46ID l7fA4kK80 その頃、ガンダム兄弟はデュランダルの協力者であるタリアや東方不敗らと会談していた。 内容は、この事件の黒幕たるフル・フロンタル、その目的についてであった。 シロー「“人類を一つ上の存在へ進化させ、世界から争いを永遠に無くす”!?」 タリア「ええ、それがわれわれの掴んだ、フル・フロンタルの作戦目標です」 フリット「…………」 東方不敗「どうした。何を黙っておる」 アルレット「と、言われてもねえ」 ジュドー「思ったよりもガチな目標で、俺たちも反応に困るっていうか」 キラ「ていうか何なの? イマドキ人類進化による争いの根絶って」 ウッソ「いかにも中二が考えたラスボスって感じで、もにょっとしますよね」 シュバルツ「信じがたいだろうが、事実だ。いくつかの確かな証拠もある」 シン「マジかよ……」 キラ「大丈夫なの? こんな場末のネタスレでそんな大仰な目標立てちゃって? これ絶対あとで収拾つかなくなるヤツじゃないの?」 ベルリ「うん、とりあえず今はそういうメタなツッコミやめとこうか。ホントになっちゃうから」 タリア「もっとも、そのための具体的な方法と言うか、この計画の最終段階については、こちらもまだ掴みかねている状態です」 カミーユ「でも、その鍵になるのが俺とジュドーの機体なんですよね?」 ジュドー「あ~、そういえばタッグマッチのあと、アムロ兄とクワトロさんがそんなこと言ってたな」 シュバルツ「そうだ。“ZがZZになる。それこそが進化の道である”我々が手に入れた資料にもそう書いてある」 ヨナ「ZがZZになる? どういうことだ?」 刹那「ZガンダムはZガンダムであり、ZZガンダムにはならない。フロンタルの言葉は間違っている」 シン「おお、珍しく刹那が当たり前のことを言ってる……!」 マイ「でもその通りだよ。もしかしたら、このZとZZって言葉には、何か別の意味があるのかもしれませんね」 リタ「シローはどう思う?」 シロー「……まだ憶測の域をでないことについて、ここでどうこう言っていても仕方ないと思う」 それからシローは兄弟を見回し、言葉を続ける。 シロー「むしろ今は、目の前にある危機にどう立ち向かうか。それについてみんなの意見を聞きたい。新たにわかったこともあるしな」 バナージ「フロスト兄弟が裏切ったこと。あいつらによってセレーネ姉さんが攫われたことですね」 ジュドー「つーか通信を聞いた時から怪しいと思ってたけど、やっぱり裏切ったなあの変態兄弟」 ガロード「…………」 ジュドー「あ、悪りガロード……」 ガロード「いや、気にすんなよジュドー。あいつらが裏切るなんてよくあることだしさ。ただ」 ジュドー「ただ?」 ガロード「なんていうか、今回はいつもと違うって言うか違和感があるっていうか」 ジュドー「なんだよ違和感って」 ガロード「それがうまく説明できないんだよ。あ~俺がニュータイプだったらもっと直観的に伝えられるんだろうけど」 そう言ってガロードは困ったように頭を掻く。 ガロード「まあ変態兄弟のことはいいよ。それより心配なのはセレーネ姉さんの方でしょ」 アセム「確かにそうだな」 ウッソ「何気に今まで、攫われるとかそういうヒロイン的なこととは無縁でしたからね、姉さんは」 フリット「うん。今回も何事もなかったみたいに笑って戻ってくるものだって、僕らも根拠もなく思ってたしね」 アル「セレーネ姉ちゃん……」 タリア「ごめんなさい、詳しい経緯を知らないのだけどなにがあったの?」 劉備「家が襲われたとき、セレーネは殿になって俺たちを逃がしてくれたんだ」 マイ「すまないアル、シュウト。僕があのとき、もっとちゃんと考えていれば……」 キャプテン「マイのせいではない。あの場では、ああするのが最善であったいうのが私の計算だ」 シュウト「マイ兄ちゃんは悪くない。僕もそう思う」 アセム「大丈夫だ! セレーネ姉さんは俺たちが必ず助け出すから!」 アル「うん……」 759オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/06/15(月) 01 43 28.33ID l7fA4kK80 カミーユ「しかし、なんでフロンタルは姉さんをさらっていったんだろうな」 ジュドー「人質にした方が逆に面倒くさそうだけどね、姉さんの性格考えると」 ドモン「それなんだがシロー兄さん」 シロー「ン? どうしたドモン」 ドモン「ひょっとするとフロンタルは、セレーネ姉さんをデビルガンダム復活のための……」 その時、二人の少年がバタバタと急ぎ足で駆け込んでくる。 セカイ「アニキ! 大変だアニキ!!」 セイ「フル・フロンタルです! フル・フロンタルから通信がきました!」 ヨナ「なんだって!?」 マイ「すぐにこっちのモニターに出します!」 マイは急いで手元の機材を操作した。 すると、モニターに映し出されたのは、不敵な笑みを浮かべた、仮面の男の姿だった。 フロンタル『……やあ、夜分遅くに失礼するよガンダム兄弟の諸君』 シロー「フル・フロンタル!」 ドモン「貴様! よくも抜け抜けと俺たちの前に顔を出せたな!!」 リタ「ちょっとドモン落ち着いて! モニター壊れちゃうから!」 カミーユ「ドモン兄さんの気持ちはわかりますよ。俺だって、今すぐあのモニター叩き割ってやりたいと思ってますから」 バナージ「こうして直接通信を送ってくるなんて、いったいどういうつもりですかあなたは」 フロンタル『今日一日、とてもがんばった君たちをねぎらいにきた。それでは不服かね?』 シン「っふざけんなよお前!!」 刹那「いったい何時まで黒幕を気取っているつもりだ」 ベルリ「いっつも全裸のギャグキャラが、長編だからって大物ぶるのはやめなさいよ!」 フロンタル『やれやれ。すっかり嫌われてしまったな、私は』 アセム「やりたいことがあるなら直接出てこい! それで、俺たちと戦え!」 フロンタル『無論、IMD計画遂行のため、君たちとは近いうちに決着をつけるつもりだよ。だが』 フロンタルはわざと困った風を装い、顎を撫でた。 フロンタル『こう見えて、私も忙しい身でね。できればこちらへ来てもらいたいものだ。この、ネオジオン社に』 シロー「ネオジオン社だと?」 キラ「キャプテン、通信の逆探知は?」 キャプテン「成功した。確かにフロンタルは今、ネオジオン社にいるとみて間違いない」 フロンタル『もし来てもらえるならば歓迎するよガンダム兄弟。ここにはセレーネ・マクグリフもいることだしな』 ヨナ「セレーネ姉さんだと!」 シロー「無事なのか! おい、無事なんだなセレーネ姉さんは!?」 760オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/06/15(月) 01 46 57.83ID l7fA4kK80 フロンタル『勿論。お客様は丁重に扱わさせてもらっている。今は、デビルガンダムの完全復活を待っているはずだよ。特等席でね』 ドモン「特等席だと!? ということは貴様、やはりセレーネ姉さんをデビルガンダムの生体ユニットに!」 フロンタル『え? いや、違うが?』 ドモン「え?」 ゾルタン(フロンタルの背後)『あ~!! もういい加減大人しくしろこのアマ!』 セレーネ(フロンタルの背後)『うっさい! そっちこそ離しなさいよ変な髪形!』 ギャーギャー アルレット「なんか……普通に元気だったわねセレーネ」 ドモン「え~……」 フロンタル「どうやら君たちと私の間には、若干の誤解があったようだな」 ドモン「な、ならば誰だ! 一体だれがデビルガンダムの生体ユニットになっている!?」 フロンタル「それは勿論、君たちのよく知る人物だよ」 ヨナ「俺たちのよく知る人物……?」 フロンタル「私は、かつてウルベ・イシカワが残したメモを手に入れた。デビルガンダムの新たな可能性について書かれたメモだ」 ドモン「ウルベのメモだと?」 フロンタル「それを読み解き、私は新たな生体ユニット候補を見つけ出した。南区の山奥でね」 その時、急に映像のカメラが切り替わった。 映し出されているのは、デビル日登町の中心にあるデビルガンダム本体、そのコクピットだ。 フロンタル『メモにはこう書いてある。“生体ユニットにもっとも相応しいのは女。その結論は間違いだった” “最適なのは、それは無条件に我が子を愛する母ではなく、厳しく試練を与える父のような存在”』 フロンタルがメモを読み上げる向こう側で、 ゆっくりとデビルガンダムのコクピットが開いていく。 そこにいたのは…… フロンタル『“生体ユニットに最も適しているのは……あらゆる方法でデビルガンダムを狩り、 生存を脅かし、時には調理して喰らう者……” チナパパ “そう、汝の名は……男なり!”』 チナパパ(メタル)inデビルガンダム「…………」 ガンダム兄弟「………お っ さ ん じ ゃ ね え か !!」 時刻はすでに深夜1時。 真っ暗な日登町の空に、ガンダム兄弟の総ツッコミが響き渡った……。 チナパパ 次回、おっさんを救出するため、ガンダム兄弟たちの決死の作戦がはじまる……! link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ
https://w.atwiki.jp/gundam-vs-gnsk/pages/204.html
エルメスELMETH 登場作品 機動戦士ガンダム 型式番号 MAN-08 全高 47.7m 重量 163.7t 所属 ジオン公国軍 搭乗者 ララァ・スンクスコ・アル 武装 メガ粒子砲ビット 【設定】 ジオン公国軍のニュータイプ専用試作モビルアーマー。キュベレイの原型とされている。 サイコミュ・システムを用いて機体本体の制御と機体内部に搭載する小型のビーム砲台端末「ビット」を遠隔操作する。 コクピット内部は必要最低限の操縦機器のみで、その殆どはコンソール類となっており、高重力による負荷を軽減するため高性能の緩衝装置も設けられている。 武装は長距離射撃用メガ粒子砲が2門のみで、機体自体がビットの運用目的に特化したものとなっている。 ビットを無線誘導することで、長距離からの攻撃もしくは攻撃対象に対して予期せぬ方向からの攻撃が可能である。 全長8.4mのビットにはビーム砲が装備され、搭載された小型ジェネレーターによりエネルギー供給を行う。 1基のメインバーニアと無数に配置された姿勢制御バーニアにより高い機動性を誇る。 ビットにはモノアイが設けられ、捉えた敵機の映像をサイコミュを介してパイロットに伝達し、機体後部の2つの射出口から射出し、一度射出したビットを回収することも可能である。 調整により長距離でのビットの運用も可能だが、パイロットに負担がかかり過ぎる事から断念されている。 また逆にMSが得意とする様な近接白兵戦闘は苦手の為護衛としてMSを必要とする。 3機が製造されており、1号機はパイロットのニュータイプ能力が不十分だったため暴走したビットの攻撃により爆破されたとされている。 2号機はララァ・スン少尉、3号機はクスコ・アルにそれぞれ与えられ、実戦に参加した。 ただし、クスコ・アルについては諸説あり記録が十分でない。 またハマーン・カーンの専用機が存在するとも言われており、彼女ののちの搭乗機を彷彿とさせる白とピンクのカラーリングが施されている。 【武装】 メガ粒子砲 本体の左右に2門装備。威力は戦艦を一撃で撃沈できる程だと言われている。 ビット 本体内部に10基(*1)内蔵されている起動ビーム砲台端末。 ニュータイプの脳波とミノフスキー粒子を利用した通信による無線制御を可能としている。 【劇中での活躍】 ソロモン攻略戦終了後に登場。 ララァ・スンが搭乗し、コンペイトウ(旧ソロモン)に駐留している連邦軍艦艇に対し長距離からビットを利用して攻撃、数隻を撃沈する事に成功している。しかし、あまりに一方的な戦術であった事や正規の軍事訓練を受けてない少女が大戦果を挙げてしまった事も有って護衛に付いていたMSパイロット達が自分達の護衛は要らないと護衛任務をサボタージュする様な弊害も生じており、結局保護者代わりにシャアがゲルググで単騎で護衛する事になった。 連邦軍は当初コンペイトウに棲むジオン兵の悪霊の攻撃だと考え「ソロモンの亡霊」と恐れていた。 しかし、艦隊司令部から送られてきた機体の画像を見たミライ・ヤシマは、「チューリップだか尖んがり帽子みたいなの」と呼び、以後アムロを含むホワイトベースのクルーはこのエルメスのことを「とんがり帽子」、ビットのことを「とんがり帽子の付録」と呼んでいた。 その後ガンダムと交戦するが、ニュータイプに覚醒したアムロに動きを予測されてビットを撃破され、エルメス本体もシャア専用ゲルググをかばって撃墜された。 【パイロット説明】 ララァ・スン CV. 藩 恵子(TV版) / 早見 沙織(THE ORIGIN版) シャア・アズナブルによって見出され、フラナガン機関で育てられたインド系の女性。 非常に優れたニュータイプ能力を持ち、エルメスを手足のように扱うほどの素質でトップエースのシャアを越える戦果を出し、連邦軍からは「ソロモンの亡霊」とよばれ畏怖されていた。 ガンダムとの戦闘中にパイロットのアムロと交感し、その優しさに触れるも嫉妬したシャアの妨害により中断、妹セイラの登場により一瞬動きを止めたところをアムロに狙われたシャアを庇って戦死。 彼女の死はシャアの涙を誘い、アムロにも「取り返しのつかないことをしてしまった…」と言わしめるなど二人の中で非常に大きな存在となっており、彼女の死が二人の確執を決定付けた。 14年後においてもアムロの夢に登場し、シャアはナナイと接する中でもララァの事を考えるなど14年の月日を経てもいまだに二人の中で大きな存在となっているのがうかがえる。 彼女の死による心の傷はシャアの対人傾向に大きく影響を与え、これまで以上に他人の心に深入りせず、自分の心に深入りされることを拒むようになった。 彼なりの自己防衛及び女性への配慮であったのだが、ハマーン・カーンやレコア・ロンドはそこに、気遣いよりも寂しさを感じていた。 原作中では語られていないが、ララァをメインにした小説ではシャアに出会うまでは相当悲惨な環境にいた(娼婦をやらされていた)らしく、彼女と出会ったシャアは彼女にNTの素養を感じ取り、自身の傍に置いて自身のNTの感性を磨くために娼婦館の主人からララァ・スンを買い取っている(*2)。 動機はともあれ、自身を救ってくれたシャアをララァは献身的に愛するようになった。 【原作名台詞】 「悪い人だ!シャアを虐める悪い人だ!」アニメ第40話から。アムロとの初戦にて、NTの感応能力でアムロと戦いながら対話するララァ。 「大佐、今日からノーマルスーツをつけて出撃なさって下さい」アニメ第41話から、ノーマルスーツを着ないシャアの身を案じるララァが言った台詞。 「人は…変わってゆくのね。私達と同じように…」「ああ、アムロ…時が見える…」最期の台詞。この出来事でアムロとシャアに一生のトラウマを残していくことになる。 【ゲーム内での活躍】 連邦VSジオンエゥーゴVS.ティターンズ 一部の家庭版でのみ操作可能だったCPU専用機体。 本体のメガ粒子砲は空気だったが、四方八方から飛んでくるビット攻撃とエルメス本体への攻撃の当てにくさでプレイヤーを十二分に苦しめた。 ガンダムVSガンダムNEXT Bコースのボスとして、シャア専用ゲルググを引き連れて登場。ステージ地形、ビットによるオールレンジ攻撃、ゲルググのカットでプレイヤーを苦しめる。また、昔と違いエルメス本体のメガ粒子砲も的確に狙ってくる 大ダメージなので厄介。ただし、連ジよりも格段に本体にダメージを与えやすくなってはいるが、機動力が高い上にフィールドが高低差の大きいメサイアであるので地走機体の特に低コストでは逃げ場が少ない。さらにダウンさせても足を止めないので非常に厄介。 Hコースでは5面βのボスとして登場。ステージ地形が平坦地に変更されているため、Bコースより苦労はしないかもしれないが、広い上に高空に逃げられることも。護衛にガンダムが追加され強化されている。 PSP版のI、L等でも名有りでターゲット機出現前に前座的に登場するがボスではなく、攻撃力・装甲・攻撃パターン共にかなり弱体化しているので倒しやすくなっている。 余談だが、ブリーフィング時に原作でも流れた「ラァ、ラァ…」が流れる。 当機をロックした時、パイロットがNTであればNTの感触やプレッシャーを感じ取る台詞がある。 また、NTではないパイロットがロックした時、武装からパイロットがNTだと判断する台詞もある。 本機は通常機体のようにララァの台詞や武装コマンドなどが設定されているようだが、残念ながら正規の手段では使用する事が出来ない。仮に使用できたら連ザ2のデストロイのように大暴れしていたことだろう。 EXVS. シャア専用ゲルググのアシストとして登場。 家庭版ではコスト2000のNPC機としても登場。ララァのボイスもある。 ビットがスタンになっているが数も攻撃精度も大きく落ちているので大して怖い敵ではない。 EXVS.FB シャア専用ゲルググのアシストの他に、新たに実装された覚醒技にも登場する。 NPC機はCPU戦に登場するが、前作と異なり1000コストに下げられた。 EXVS.MB 基本的に前作と変わらないが、アムロのガンダムに向けて撃つとララァの台詞が原作のそれに変わるようになった。 NPC機の方は他のCPU専用機同様、ララァのボイスが削除された。 EXVS.FORCE ボス機体として復活。ボイスはEXVSのものと同じ。 攻撃パターンはEXVSとほぼ同じ。 GVS. 再びボス機体として登場。ボイスは新録。 NEXTのようにシャア専用ゲルググは引き連れていないが、メガ粒子砲にゲロビが追加され、体当たりも行ってくる。 【勝利・敗北ポーズ】(NEXT) 勝利ポーズ 接地してシャアゲルがエルメスの横に寄り添う。 敗北ポーズ 勝利ポーズと同じく接地するがメガ粒子砲の砲身が落ち、シャアゲルの右腕が破損している。光る宇宙の再現? 尚、勝利ポーズ敗北ポーズ共に通常の方法では確認出来ないので注意。自己責任で。 【その他の活躍】 ガンダムビルドファイターズトライ 第10話のガンプラコレクションでバッグとして登場。エルメスのバッグといった所か ララァ・スンのそっくりさんの女性モデルが肩にかけて持ち、シャア専用ゲルググのガンプラを入れていた。 Defend Love 2009年に発売された安室奈美恵のアルバム「PAST FUTURE」に収録されている楽曲。 ミュージックビデオにおいて、安室が搭乗するピンク色の本機がアムロのガンダムと交戦した。 「安室さんですね?あなたが来るのはわかっていました」 【余談】 商品化の際に商標が同名のファッションブランドとの関係で「ララァ専用モビルアーマー」に変更された。近年では、ララァ以外も搭乗しているためか商標が「NT専用モビルアーマー」の物もある。 『機動戦士ガンダム サンダーボルト』でもララァとエルメスと思しき人物・機体の存在が示唆されており、あちら側でも「トンガリ帽子」と呼称され恐れられていた模様。ちなみにアムロに相当する少年兵の存在も少しだけ語られた。 ガンダムの公式ギャグ漫画「機動戦士ガンダムさん」がアニメ化した際、アムロやシャア、ララァも含めてキャストは全員交代したのだが、「ガンダムさん」のララァ役は藩めぐみ氏で、元祖ララァ役の藩恵子氏の娘であることから話題となった(*3)。めぐみ氏は後に「THE ORIGIN」においてシャアの妹であるアルテイシア(セイラ)役で出演することになる。